What’s the beauty of Tees? vol.10

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

前回のvol.9でサンプルを郵送したと書きましたが、先日ようやく相手方から連絡が来ました。大まかなサンプル制作費などは聞いていましたがきっちりした数字をまだ提示されていません。しかも、サンプル製作は前払いなのに。

と、いうことで金額がはっきりしない⇨支払いができない⇨よってサンプルもまだ作らない⇨先に進まない というお決まりのダラダラしたパターンに。

数ヶ月前に本生産の見積もりを提示してもらったのですが、先月こちらの会社は製品の値上げをアナウンスしてまして、それがどう影響するのかメールで問い合わせたのですが、これにも反応なし。

まぁでも以前は「無理」と言われたプロダクションラインで生産可能になるとか、この間に意外な収穫があったりも。差別化ということでそれも作ってみたいのですが、品質はあまり変わらない(と思います)うえに納期が3ヶ月ってのが凄いなぁ….

少し手直ししました

先日WordPressを使っている人を対象にしたセッション(みたいなもの)に参加してきまして、今一度ブログのインターフェイスの見直しやセキュリティーなどを自分なりにチェックしてみました。

ログイン時に二重の入力をさせたり、今までで数通しか来ていませんがそれでもスパムを0まで減らしたいためにコメント欄にもランダムな文字を入力させたりするものです。

他には自分でもずっと実装したかった、写真の拡大を別ウインドウではなくポップアップで実行するというもの。本体に隠し機能として実装されているのかと思ってたのですが、このセッションで尋ねたらやはりプラグインとのことでしたのでシンプルですが目的にかなっているものをチョイス。

iPhoneなどスマホではピンチすることで拡大も容易ですが、Mac/PCではブラウザ上でそういった操作ができないのでPCフレンドリーという意味で。

このブログではスマホよりもMac/PCでの閲覧者の方が多いのでこれでT-shirtsの概要が更に大きく見れると思います。

What’s the beauty of Tees? vol.9

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

サンプルチェックも終了して日本郵便がやっている国際eパケットというサービスを利用してみました。これは2kg以内、長さ+幅+厚さが90cm以内という条件で、更にオンライン経由でラベルを制作、自宅で印刷という、まぁちょっと前準備が手間なサービス。

ここまでさせて恩恵があるのか?とも思いますが、案内にはEMSと同等の速さで配達、でも料金はEMSと比べてアメリカ宛ですと最大27%割引と明記されています。私にとって肝心なのはトラッキングができるという一点ですのでこれは「どんなものか」興味で利用しましたが何度も利用したい人や会社向けのサービスでしょう。アドレスブックに相手先の住所を登録しておけばラベルのプリントだけで済む話ですし。

私も相手の会社の住所を登録しましたので次回も問題なかったら利用するつもりです。

このサービスにはemailでポイント通過ごとにメールを送ってくれるので経過も確認できて安心です。特にアメリカに着いてからの処理が心配でしたので配達完了が確認できてホッとしています。

まぁでも「届きましたよ」という担当者からの連絡がこないのはやっぱり日本の会社とは違うんだなぁ、と思いましたけど。

What’s the beauty of Tees? vol.8

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

サードサンプルでようやくマスターと呼べるものが出来上がりました。これをアメリカに郵送してあちらで生産に使う生地でまたサンプルを作ってもらい、問題なかったら生産をお願いするという段取りです。

一足先にタグのサンプルは郵送したのですがトラッキングできる郵送方法を選択したはいいが、アメリカに無事着いた後の完了通知が未だにこないのがかなり不安です。「届きました?」と一応メールしたんですが、それにも返事なし….

うーん、大丈夫なのかなぁ、と色々な面で心配なところも。?

sample patterns and T-shirts

What’s the beauty of Tees? vol.7

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

先日のT-shirtのサンプルに続いてタグのサンプルも届きました。

危惧していた家紋も印刷時に潰れることなくきちんとプリントされてきて流石日本の会社!と思ったりも。

着心地を一番左右するパーツであるタグを日本でも有数の生産地である福井県のとある会社さんにお願いしました。ポリエステルサテンの生地というか、織り成す糸ですが、ここでは日本製のものを使い、ここの会社でデータを出力して印刷しています。

打ち合わせ時にサンプルで持ち込んだ某アメリカンブランドのタグを見せると「あーこれは中国製かなぁ」とすぐわかったようでした。どこでわかったんですか?と聞くと「中国のは織る時に日本製よりも表面に凸凹が出るのでそれが光を反射してギラついた表面になるんですよ。まぁそれを高級感と捉えて使うブランドもあるから悪いとは言いませんが」とのこと。

では御社も使いますか?と聞くと「うちは使いませんよ」と嬉しい答えをいただいたのでお願いすることにしたのでした。

紙にプリントアウトしたモックよりも多少お金はかかりますが、こうやってサンプルを作ってもらってチェックすると「フォント、まだ小さいなぁ」とかダメなところが明確にわかります。

一旦、これをアメリカのメーカーに送ってOKが出たら少し手直しして本生産をお願いしようと思います。

あともう少しです。

sample tag (made in Japan) for hommage T-shirts

What’s the beauty of Tees? vol.6 – U or V?

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

流行も文字通り時代に流されるもののひとつですが、T-shirts界隈でもなんだかトレンドを象徴するようなのがネックシェイプ。大別すればUネックかVネックかということになります。

私のクローゼットにはUネック(というかクルーネック)のT-shirtsしかありません。昔ヘルスニットがちょっと流行った時はヘンリーネックもありましたが、若い体軀にはヘンリーってあんまり似合わないんですよね。ちょっとマッチョくらいが丁度いいと言うか。

でも先日アメトークを観ていたらひな壇の芸人さんのT-shirts、全員Vネックだったんですよね。これにはびっくり。スタイリストさんが揃いも揃ってVにしたということは今はそういう流れなんでしょう。

個人的にはVネックT-shirtsはサラリーマンがシャツの下に着るか、黒のVネックだとまぁ夜の商売のお兄さん達ってイメージだったんですが。

数十年前から確かに売ってましたが、私の周りではその頃まだ若かったこともあって誰もVネックなんて買っていなかったんですけどね。

じゃあ「乗るしかない、このビッグウェーブに」といこうか、ではないんですよね、やっぱり。頭が硬いと思われるでしょうが、やっぱりT-shirtsはクルーネックだと思うんです。それにおっさんが流行を追うこともないでしょうし。

なのでうちで生産をお願いしているのはクルーネックのみになります。あしからず。

What’s the beauty of Tees? vol.5

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

今回は生産前のサンプルについて。サンプルを製作してくれる会社さんがようやく見つかりまして打ち合わせを経て先日サンプルが届きました。個人的に最高のシルエットと思っている1983年のT-shirtのパターンに寄せて、しかし21世紀の日本人に合うように細かいところを修正しています。

素材も21世紀のアメリカンブランドで主流になっている4.3oz/ydを使う予定です。Beefy-Tのようなタフな素材は昨今あまり需要がないようですし。

サンプルの採寸が希望通りすぎてここからコットンが縮むのを想定するともう少しディテールを修正したほうがいいかなとセカンドサンプルのお願いをしたところです。

あともう少しです。頑張ります。

sample sheet

What’s the beauty of Tees? vol.4

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

今回はタグについて。日本では「織りネーム」の方が通りがいいようです。進行中の製品ですが、タグは日本製にしようかと思っています。T-shirtsはアメリカ生産の方向で進んでいますし、その流れで当初は発注先のセールスダイレクターに教えてもらった会社にタグを発注しようかとも思ったのですが、肌に触れるパーツであり、着心地をかなり左右するパーツでもあるので質を重視しようか、と。

素材自体はポリエステルサテンです。形は現在のアメリカのボディブランドがそっちに流れているように長方形の長め。American Apparel、Royal Apparel、CANVAS、そして今年からはanvilもこの形になってますので、タグレス、もしくは細長の長方形というのが2010年代になってからの流れであり、二極化なのでしょうか。

あと印刷のクオリティーがなんとなくですが、日本の方が高いと思うので。

それは「紙ジャケ」と呼ばれる、オリジナルアルバムの装丁をCDサイズまで小さくしたCDパッケージなんですが、海外のそれは紙質や印刷がけっこうお粗末。文字も小さくしているために印刷が潰れてしまって読めないなんてのも多いのですが、日本でのそれはほとんどそういったことがありません。

そりゃThe Beatlesの紙ジャケも日本製一択でワールドワイドリリースされるわけだ、と。

アパレルのタグも同じかな?と考えての判断です。

とりあえず原寸大でプリントアウトしてモックアップを作ってみて、実際に使われる素材の上に合わせてみました。タグを全部写せないのはまだ相手のメーカーとの商標の許可が下りないためです。

文字認識の良いMyriad系を使ってます。
「made in the U.S.A.」の文字、もう少し大きくしてもいいかなぁ、これだったら….

paper “mock-up” label

What’s the beauty of Tees? vol.3

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

そんな中、最も頻繁に変わっている仕様は「生産国」なのでは。

1980年代までのアメリカのアパレルは地産地消ではありませんが、自国で生産消費して、あとは輸出という経営だったと思います。

日本でもT-shirtsというよりは肌着は全て国産でした。それが当たり前の風景だったのですがいつしか近隣諸国に生産が移り、今では国産の比率ってどれくらいなんでしょうか?品質と価格が納得いくようなものでしたら問題ありませんが、「安かろう悪かろう」だったりするものもいくつか。

私がアメリカンT-shirtsの指標にしているブランドはやっぱりHanesなんですが、ここも1990年代中期までは自国生産をしていたのですが、それ以降は

アメリカ生産の素材をジャマイカ縫製

ジャマイカ生産

アメリカ生産の素材をメキシコで縫製

メキシコ生産

ホンデュラス生産

ハイチ生産

ドミニカ共和国

と、ここ20年くらいでめまぐるしく生産国を変えています。他のボディブランドも見るとエルサルバドル、ニカラグアなどもあります。ヨーロッパのブランドだとコストが安い東欧とかバングラデシュが多いようです。

こういった状況の中で「自国生産こそが付加価値」と思うメーカーも出てくると思うのですが、知ってる限りアメリカで「MADE IN USA」を貫いているのはわずか数社のみ。日本ではすでにいろんな分野で「国産品の優位性」も認知されて「MADE IN JAPAN」が高付加価値になっているのですが…

ただ、T-shirtsなどの消耗品で私の周りにそこまでうるさく口にする人間がいないというのも現実であります。

そして悪しき例として「MADE IN ITALY」と明記されているけど中身は中国製のトマトピューレなんてものもあったので信用性からもそこまでこだわるポイントではないのかもしれません。

でも、やっぱりアメリカ製のT-shirtsって面白いんですよね。いい加減なところも含めて。

「壊れるんだけどハーレーが好き」っていうのと少し似ているのかも。

その”Something Special”を掘り起こせたらなぁ、と思います。

What’s the beauty of Tees? vol.2

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

今回は「色」について。

T-shirtsの色はあまりトレンドに左右されないと思っています。特にメンズは。

1990年代にイタリアのベネトンがカラフルな美色を多色展開、しかもリーズナブルな値段でMADE IN ITALYという、びっくりするようなマーケティングで席巻しましたが、その余波はメンズにも、という感じではなかったような気がします。やっぱり保守的なんでしょうか、メンズは。

2017年、ANVILのカタログを見ると定番のMid-weight T-shirtsでは17色展開。

PORT & COMPANYのカラーガイドを見ると定番T-shirtsはなんと50色!以上のラインナップ。

そして日本の久米繊維工業さんの定番「01T」はその上をいく61色!!

カラーチャート並みに揃えてます。すごい。

じゃあうちも、といきたいところですが、始めたばかりで資金的な問題や在庫を抱えるリスクが目の前に立ちはだかります。

それよりも単純に定番の数色以外の売り上げって全体の何%なんだろう?と。それを支えていける柱があっての多色展開ですので小さいところはまず無理です。

しかも私はターゲットの顧客を「MADE IN USAのT-shirtsを愛用してその良し悪しを理解している男性」に定めています。

そういう人たちってパープルとかターコイズは着ないよな、と。

ただ、1970年代後半〜1980年代のT-shirtsにあった色は是非いつか販売したいと思ってます。

私がオークションでその年代のT-shirtsを探すときに指標にもなる色で、ブラウザでスクロールして探してるときにその色を見つけると大体そうだったりします。個人的にも好きな色です。

現在それに近い色はあるのですが、残念ながらあまり需要はないようです。

そして昔がよかった風なものでもなく、21世紀になっていい色だなぁと思うようなものも出てきてます。個人的にはAmerican ApparelのSlateってすごく綺麗な色だと思います。

そういうものも販売できたらなぁ、と思ってます。