一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件はジョージハリスンが1975年にリリースしたアルバム「Extra Texture (Read all about it)」の T-shirtになります。購入したのが2019年なので当時のプロモ用T-shirtのリプロダクションでリリースされたのだと思います。英国リリース日（1975年10月3日）を記念してこの日にアップします。
一連のジョージのマーチャンダイズT-shirts同様、これもボディに使われているブランドがわかりません。
タグレスで、そこにオリジナルブランド然とするジョージのロゴなどがプリントされているだけ。
George Harrison
L
100% Cotton
machine wash cold with like colors
do not bleach
tumble dry low
do not iron decoration
made in U.S.A.
RN# 90355
が、これ！ネックテープのところにタグを切り取った跡が！大きさから推測するとサイズ表記のタグだったのかなぁとも思いますが、それだと英国のContinental Clothingっぽいなぁとも思うのですが、アメリカ製と言うことなのでその線は無し。謎が深まります。
しかし面白いのはモデルごとにボディに使うT-shirtsの仕様が違うのをチョイスしていること。意図的なのか、はたまた偶然なのかはわかりませんが。
ここに使われているのはシングルネックリブ、ネックテープが肩まで通った仕様、二枚仕立て、コットン100％、そしてmade in USAというもの。ただ、シルエットはTの字と言うよりは↑な感じで袖が急角度で落ちている、ヨーロッパでよく見るタイプ、もしくはここ数年のナイキのアパレルのようなシルエット。個人的にはちょっと残念でした。着るとわかるのですが、肩がつった状態になってなんとももどかしい気持ちになるんです。デザインが好みなだけにガッカリ感も倍増。
とは言え、シングルリブとヴィンテージライクなフロッキープリントのお陰でかなりモノ自体ヴィンテージの雰囲気が出ています。いいぞ。
バックプリントはお馴染みのオームシンボル。こちらもフロッキープリント。
アルバムジャケットの意匠通り、オレンジTに紺のフロッキープリントでも十分カッコよくて、それでリリースされても私は購入したと思いますが、色を反転してダークネイビーTにオレンジフロッキーにしてくれたお陰で着る機会が数倍増えたと思います。欲を申せば「ダークネイビーじゃなくてブルーだったら完璧だったのに！」てなところですが。
昔アルバムを聴いた時の印象は曲自体の良し悪しよりも「音がモコモコしてるなぁ」という印象が強かったのですが、21世紀になってリマスター盤を聴いたら俄然音が良くなって曲の訴えたいところなどが理解できたような気がして、頻繁にではないですが聴くアルバムではあります。メロウでいいんですよね。AORの先取りのような。ヨボヨボした歌い方もいい方に働いているし（笑）。
1). 両袖のピーク幅 78.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 72.5cm
3). 脇幅 54cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅（首周り） 18cm
5). 脇の縫製部分の長さ（おおよそです）25cm
6). アームホール（平らにしての採寸）16cm
7). ネックリブ自体の幅 2cm
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