一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件は初代iPadリリース時にアップルストアのスタッフが着用していたT-shirtです。
初代iPadのアメリカでのリリースは2010年4月3日、そう、丁度10年前の今日でした。日本は生産が追いつかなくなったこともあって2010年5月28日に他の数カ国と共に販売開始されています。
この頃にはスタッフT-shirtsも黒よりブルー系が一般的になった記憶があります。だからか、これもブルーT-shirtが使われています。
ボディはアメリカンアパレル。もちろん、made in USA時代のものです。
そしてタグ裏に数カ国語表記の中に日本語も。「アメリカンアパレルジャパン 03-5467-3213」クレジット時代のものです。懐かしい。
フロントプリントは
iPad
A magical and revolutionary product
at an unbelievable price.
左袖に ロゴはありますがバックプリントはなし。
コピーに珍しく「price」とお金のことが出てきています。Appleとしては初めてなのでは?
これ、何故かと言うとiPadの開発の柱に「買いやすい値段設定」というのがあったらしいのです。
それは発表時のスペシャルイベントの時にジョブスがスクリーンに「$999」と映し出された後
「多くの人に使ってもらえるように、われわれはアグレッシブな価格に設定した。技術的な目標を乗り越えたのと同じ様に、われわれはコスト目標もクリアした。このiPadの価格を発表できる瞬間にスリルを感じている」
と口にした後に「$499」という数字に取って代わると言う演出でそのインパクトと狙いがわかるのでは。
ここの記事では前予想として「$1000をわずかに下回るあたりの価格だろう」と誰もが予想していたらしいのでその半額というのはかなりのインパクトだったことは想像に難くありません。
そんなiPadなんですが、これだけ反響を呼んで今でもタブレットの代名詞として君臨しているデバイスになったのですが、何故かAppleがiPadのプロモ用に作ったT-shirtsというのは私が知る限りこれだけなんです。
まぁ確かにiPadに限らず他のデバイス向けのプロモT-shirtsも少なくなりましたが、それでも数種類は存在するのでかなり不思議な感じです。
1). 両袖のピーク幅 81cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 72cm
3). 脇幅 50cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 18cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)24cm
6). アームホール(平らにしての採寸)18cm
7). ネックリブ自体の幅 2cm
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