一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
未だにオークションなどでお目にかかる、割合入手が容易な物件であります。
これは1998年10月17日リリースのMacOS8.5(コードネーム:アレグロ)用のプロモT-shirt。
8.5リリースの時にはすでに初代iMacがリリースされていまして前のOS8の時と打って変わってまさに「イケイケ」の時。
T-shirtのデザインにもこころなしか余裕がうかがえます。
日本では店頭販売時にこのT-shirtsが無料でいただけたようで、割と目にしたAppleのT-shirtsではないでしょうか。
アスキーのサイトに未だにその時の熱狂がレポートされている記事が残っていますね。
フロントにはOSのパッケージがプリントされ、目玉アプリケーションだったシャーロックのアイコンでもある帽子をそこにかぶせています。
下には「featuring Sherlock Your personal search detective」の文字。虫眼鏡までプリントされてます。
発色も奇麗。
バックには当時割とやっていた箇所書きみたいなシンプルコピーで
Mac OS 8.5
Faster.
Smarter.
Far more clever.
と、書かれています。Apple Garamondの美しさ、ここに極まれリといった感じ。
そして小さく Think different. のコピー。
T-shirtはもちろんHanesのBeefy-T。Hanesロゴのボールドタイプ、肩はシングルステッチ仕様。
ケアタグ表記は
USA MADE COMPONENTS, ASSEMBLED IN MEXICO
この時代ではデフォルト的なものですね。
今では進化したスポットライトがありますが、この当時のシャーロックはアイデアこそ画期的ではありましたが実際に「使えるか?」と問われれば「いいえ」と答えるくらいの代物。サーチするにもピンスポットで見つけてくれないし、中途半端ではありました。真夜中にいきなりデータ更新が始まると他のタスクが出来なくなるし、と書いててなつかしくなってきましたが。
個人的にはこのあとリリースされるOS9(codename:sonata)に思い入れがあるのですが、8.5のときよりもプロモーションが激しかった記憶があるのにT-shirtsとかほとんど見た事がないんですよね。シャツは一度見た事ありますけど。あのオレンジ色の9のパッケージ、ほんとに美しかったなぁ。Apple Garamondの9ってほんとバランス良くて好きだったなぁ。
1). 両袖のピーク幅 89cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 71cm
3). 脇幅 53cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 20.5cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)26cm
6). アームホール(平らにしての採寸)19.5cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
SIZE: Large