一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件はThe Omni Groupというアメリカのソフトウェア会社が販売したちょっとレアなT-shirtです。
この会社はMac OSがXになり、ココアベースになった時から共に生き延びてきた、コンピュータ業界では老舗になるのでしょうか?Appleがブラウザのsafariを開発〜2003年にリリースする前から「Omni Web」というブラウザを開発、フリーでリリースしていたり、個人的に今でも愛用しているアウトライナーソフト「Omni Outliner」なども一部では有名?なのでは。
これはOmniが開発しているソフトの中の「Omni Graffle」という、高価なソフトを意匠にしたT-shirt。
このソフト、一時期PowerBookにもバンドルされていました。
フロントにはこのソフトの意味合いを十分に理解させるようなスイスアーミーナイフをモチーフにしたイラスト。ワンポイントロゴとして「OG」。
バックプリントは上から
WWOGD?
(What Would Omni Graffle Do?)
シンプルなので日常着としてよく着ていました。
ボディに使われていたのは一時期シリコンバレーを席巻していたAmerican Apparel。もちろん、made in USA時代のものです。このT-shirtが郵送されてきて開封した時に口から出たのは「ラッキー!アメリカンアパレルだっ!」でした。
同時にOmniのような大規模な会社ではないところでもこうやってAmerican Apparel社製のT-shirtsを使うところを見るとこりゃスタンダードになるんだろうなぁ、と思ったものです。
なのにあれよあれよと勢いが落ちてアメリカ以外のすべての国から撤退、その後GILDAN傘下になるとは…
このT-shirtも愛用して使い倒してしまい現在手元にありませんので購入時に撮ったこれらの写真になります。
IT系の販売目的のT-shirtsって本当に短期間しか存在しないのが多いのでまた欲しいなと思っても既に販売終了して二度と手に入らずみたいなことが多々ありますので欲しい!と思ったら躊躇しないほうがいいと思いますよ。