一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回は15年前の今日、2003年11月30日に73番目のアップルストアとしてオープンした「アップルストア銀座」のオープン記念として先着2500名に配布されたT-shirtです。
アップルストア銀座はアメリカ国外で初のアップルストアです。同じ英語圏の英国でさえ銀座の成功の後にオープンしています。そんなわけでお祝い気分と東京の友人に逢うという理由も兼ねて私はこの行列に並びました。
新潟を始発の新幹線で発って直接銀座へ。友人が地下鉄で来るので銀座線の改札で待ち合わせたのですが友人、30分の遅刻……
そのまま列に加わろうとしたのですが、すでに長蛇の列。ストア前なんてわけはなく、銀座を離れるように首都高高架下を過ぎて横目に警察博物館を見ながら京橋まで行ったあたりでようやく最後列でした。あいにくの雨でしたが待っている頃には小雨になり、お目当のT-shirtを入り口前で手渡されたのは午後2時近くだったと思います。ストア内はごった返してて商品を見たりすることもままならず、私と友人はお腹も減っていたこともあって早々に退散しました。
アメリカ国内でのストアオープン記念T-shirtsはほとんどがHanesBeefy-TでしかもXLだったので銀座もてっきりそうだと思ってました。XLは大きいけれど小さくて着られないよりはいいだろう、と。
が。
なんじゃこりゃあっ!
ちいせぇーっ!
しかもBeefy-Tですらない!
タグがないので急いで腰辺りを探すとコンテンツタグが。サイズは「M」。
刺繍タグで
100% COTTON
MACHINE WASH COLD
WASH DARK COLORS
SEPARATELY
TUMBLE DRY LOW
MADE IN CHINA
RN#0100881
そりゃないよ(泣)
フロントプリントは
Ginza
バックプリントはここから始まる
Designed by Apple in California
この文言はこれ以降のストアオープンT-shirtsにプリントされていきます。
珍しいのは裾に赤いワンポイントタグが縫い付けられていて
301103
の文字。そう、オープンの日の「30/11/2003」なんですね。うーん、必要かなぁ…..
T-shirtはHanesじゃないというだけでなく、ネックリブがバインダータイプ、しかもかなり薄型。レディースみたいです。そして丸胴ではなく、二枚仕立て。Mサイズでもアメリカ仕様だったら着られるものもあるのですが、これは絶望的でした。
因みに一緒に並んでT-shirtを手に入れた友人はスラリとした女性(165cm)で、後日「(T-shirt)着てる?」と聞いたら「うん、丁度いいよ。ジムで着てる」とのことでした。ぐぬぬ。
1). 両袖のピーク幅 73.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 68cm
3). 脇幅 43.5cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 19cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)21cm
6). アームホール(平らにしての採寸)13cm
7). ネックリブ自体の幅 1.5cm
size: MEDIUM