一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件は毎年アップルが主催で行われるイベント「WWDC」の参加者T-shirtです。
WWDCは1987年から始まって現在でもアップルのその年の指針を発表する重要なイベントになっています。iPhone登場までは主なマーケットだったMacのOSに焦点が当てられていたのですが、iPhone、そしてiOSのサードパーティーのアプリケーション開発者が膨大に増加したあとはなんとなくiOSがメインになっているようです。
で、これは1990年のWWDCのT-shirtです。「Apple T-shirts」(1997年刊。廃刊)のP152にも写真が掲載されています。
ボディに使われているのはお馴染みのHanes Beefy-T。ボディにパープルが使われているのは何かしらの意図があったのでしょうか?
1990年代になると現在にも通じるようなすっきりしたネックリブが採用されるのですが、ここではまだ1980年代のような首回りが小さくネックリブの太い仕様ですね。
そのためタグがそのままの状態では見えないような状態ですので写真を撮るときはこうやって引っ張り上げてリブに引っ掛けるような感じでの撮影になります。
タグのデザインは1980年代後半からの仕様。ブロック&イタリックっぽいカクカクしたフォントが使われています。Hanes、Beefy-Tのロゴ下にはⓇマークがついてますね。
サイズ表記はシンプルに
100% COTTON
MADE IN U.S.A.
L 42-44
寸法はやはりLサイズとは言え、小さめですね。
1). 両袖のピーク幅 85.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 77cm
3). 脇幅 50cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 17cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)23cm
6). アームホール(平らにしての採寸)16cm
7). ネックリブ自体の幅 3.2cm
size : LARGE