一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回は個人的に初めての購入になるB.V.D.です。
B.V.D.。私が中学時代からその名は知ってました。Hanesなどがまだ新潟市内ではソニプラなど一部のショップでしか手に入らない時代に街のちょっと大きな衣料品店で既に買うことができたアメリカンブランド。
歴史も古く、創業は1876年。三人の名前の頭文字をとってB.V.D.なんです。
ただ、中学時代から思っていたことは「下着メーカーだよな、やっぱり」ということ。HanesやFruit of the Loomとはパターンが違います。ネックも昔からバインダー。この辺りが今の今まで敬遠していた所以です。
あとHanesなどがソニプラで買えるという意味から察しがつくようにこの時代はまだアメリカ製を輸入販売していたのですがB.V.D.は当時どうだったのかは覚えていません。流通経路からしてライセンス生産だったのかも。
けれどもやっぱり一度は着てみたほうがいいよな、とはずーっと思っていましてようやく購入しました。
購入先はアピタ。まぁいろんなブランドや種類があったのですが、「こだわりの日本製」とデカデカとパッケージに印刷されてたのが気になっての購入。パッケージの裏を見ると©️2011というところが意外。6年前からこのデザインってことでしょうか。
値段は税込で¥1296。別モデルの2枚パックはタイ製で、2枚なのにこの一枚と同じ値段で販売されていました。
このモデルは日本の富士紡が独自開発、自社工場で生産しているんですね。
目玉のコットンはPLYMRS(プライマース)と名称された、撚りにこだわった糸を使っている模様。
それによって躍っているコピーを引用すれば
「ソフトな肌ざわり」
「美しい光沢」
「丈夫で長持ち」
「型崩れしにくい」
「ふっくらとしたボリューム感」
を体感できるそうです。
開封して広げてみると「丈、長いなー」というのが第一印象。下着なのでインが前提だからでしょうか。
ただ、着てみると思っていたのと違って丈はそれほど長すぎるわけではないんですね。幅がタイトなのでそう見えていたようです。肩幅はアメリカのものや同じ日本製の久米繊維さんのものより狭いですね。久米繊維さんでいうところのSay Youngっぽい。
タグはシンプルにロゴとサイズだけ刺繍。ケアコンテンツは裾に縫い付けられていますが洗濯表示のアイコンが2016年改正施行前の古いアイコンがまだ使われています。
ネックはバインダー。多分多感な時期にこれを見ていたから余計「下着=バインダー衿」と認識してしまっているのかもしれません。バインダーでネックテープはなく、肩にかけて綺麗なステッチがかけられています。
ボディは丸胴仕様。
触った感じは本当に柔らかく、上質な感じが非常によくわかります。アピタで定価販売しているのも伊達じゃないな、と。
でも下着カテゴリーなのでこれ一枚で外に出るってのはちょっと私でも遠慮しちゃいます。やっぱりそういうシルエットなんですよね、これは。
で、購入して家に帰ってこれを書くのにオフィシャルページを見たら
左袖口のワンポイントプリントは私としては「要らないなぁ」とは思うのですが、このクオリティーでしたら試したい!と思ってます。後日、購入すると思います。アピタにはありませんでしたのでネットで購入ですかね。
しかし商品ページの「再販要望の声が高まっての定番商品としての復活」というストーリーに早くもわたし、踊らされてます。
というか、この素材だったらボクサーショーツの方が興味あるなぁ……
1). 両袖のピーク幅 75cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 72cm
3). 脇幅 46cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 17.5cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)22cm
6). アームホール(平らにしての採寸)13cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
SIZE: Large