一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回は「世界一有名なギターショップ」と言っても過言ではない、アメリカはテネシー州ナッシュヴィルにあるGruhn Guitarsのロゴの入ったT-shirtです。
今ではヴィンテージギターのマーケットは既に日本が中心になってはいるのですが、世界中のミュージシャンやコレクターが売買をするお店の筆頭はやはり今でもここだと思います。2016年の暮れにはEric Claptonが29本このお店に持ち込んで売り払ったのは記憶に新しいですし。(この時はGruhnのウエブサイトでも別ページを作って公開していましたがあっという間にほとんど売り切れてましたね)
Claptonがオークション以外で公に名前を出してギターショップで売るのは初めて見ました。
クラプトンのトレードマークだったブラッキーがこのお店の前身であるGTRから購入した数本のストラトの合作というのも有名な話なんですが、10年以上前に2ちゃんのギタースレでそれを書いたら「嘘書いてんじゃねーよ!」と袋叩きにあってそれ以来私はギタースレ、覗いてません。
私は事実かどうか知りたかったのでGeorge Gruhn氏に直接メールして問い合わせ、「間違いない」という返事もいただいているんですが誰も信用してくれませんでした。当時はギター雑誌でも諸説あってそれを鵜呑みにした人が多かったんでしょうけど。
閑話休題。
で、これ。多分1995年くらいにGruhn Guitarsからギターを購入したのと一緒に購入、同梱してもらったものだと記憶しています。
この当時はまだネットもそれほど普及していなかった時代で、私はGruhnからメーリングリスト(兼ストックリスト)を毎月郵送してもらい、欲しいものが見つかったらファックスで連絡して写真を数枚送ってもらい、それを見て判断・購入していました。実際に見ることもできないので判断材料としての前知識がかなり必要になり、色んなギター雑誌や書籍を買い漁ったものです。その知識は今でも関係ないところでも割合役に立っています。
まぁそんな話はさておいて。
フロントには胸元に看板にもなっているデザインをそのままプリント。バックプリントも同じデザインで大きくプリントされています。
T-shirtは「Fruit Of The Loom」です。Heavy Weightでもない、一般的なラインのもの。今もこのタグを見ると懐かしいです。3枚パックよりも若干厚手なんですが、HanesのBeefy-Tほど生地がしっかりしてるわけでもないところが好きな人もいるようですが。このT-shirtsも割合コンサートのツアーT-shirtsで使われたりしてましたね。
で、個人的に思っているのが「Hanesよりも黄ばむのが早い」ということ。このT-shirtだけヘビーローテーションというわけでもないのですが、首回りやところどころに黄ばみが見えると思います。
モノ自体は1990年中期なのでギリギリ「MADE IN USA」でした。
タグはイラストっぽさが顕著になったフルーツの山(時代によってディテールが違うのです)に
100% COTTON
PRESHRUNK
そして赤いストライプの中に
MADE IN U.S.A.
Gruhn Guitarsへはこの後1998年に念願のナッシュヴィル旅行した際に訪れました。緊張してあんまり店内に滞在できませんでしたけど。あと、私、左利きなんですが、この時はレフティがほとんどなかったというのもあったのかも。
余談ですが、1998年に訪れた時はロケーションはダウンタウンである400 Broadwayだったのですが、手狭になったという理由で2013年に引っ越してます。
1). 両袖のピーク幅 94.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 77.5cm
3). 脇幅 57.5cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 21cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)25cm
6). アームホール(平らにしての採寸)19cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
この当時は大きめのT-shirtsを好んで着ていたのでこのT-shirtのサイズもXLです。