一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件は2016年10月14日から25日にマンチェスターで催されたOASISのイベント時に販売されたマンチェスター限定T-shirtになります。
この90年代最大のブリットポップバンドのイベント、どうやら「Chasing The Sun」という名の下にかつてリリースされたアルバムをリマスターしてリリースするのと連動したプロジェクトらしいですね。
最初に催されたのはロンドンで、2014年4月。なんと2回目の開催地はここ日本!2014年10月に4日間だけですがラフォーレミュージアム原宿で開催されたとか。ただやはり物資の輸送など諸々コストがかかるため入場無料とはいかず、日本のイベントでは¥1200の入場料となっていました。
で、3回目の開催地は彼らの地元:マンチェスター。およそ2年のブランクを経ての開催です。原宿で開催された時はその少し前に名盤「(What’s Story) Morning Glory?」のリマスター盤がリリースされていましたが、マンチェスター開催の時は同時期に三枚目のアルバム: Be Here Nowがリマスター&リリースされています。
ニュースソースを読むとこのマンチェスターのイベントはロンドンや東京よりもコンテンツが多いとのこと。しかも無料!
このT-shirtはそのマンチェスターの会場で販売されていたもの。フロントには「CHASING THE SUN」とプリントされ、バックにはこのイベントのフライヤー、ポスター等にも使われている、ロゴとも呼べるような「CHASING THE SUN 1993-1997」「THE MANCHESTER EXHIBITION」とプリントされています。
しかし、このoasisのバンドロゴの格好良さったら!バンドロゴだけで商売ができるのはoasisとKISSが二大巨頭だろうなぁと個人的には思ってるくらい完成してると思います。
ボディに使われているのはGildanのSoftstyle。リングスパンコットン100%の素材で丸胴仕様、ネックリブなどダブルステッチ仕様といかにもアメリカ方面のT-shirtが使われています。英国なのに。
生産はバングラデシュ。Softstyleでは比較的よく見る生産国です。でもこのT-shirt、タグが他のものと違ってポリエステルサテンで作られています。なので柔らかく、チクチクしません。しかも耳付きと呼ばれている両縁がほつれないよう熱処理されているタイプ。
一緒に購入したCHASING THE SUNの黒Tのほうはニカラグア生産でタグがサテンではないと以前のブログで書いていますが、よくよく見るとケアコンテンツもこっちの方が割とシンプルで、フォントもニカラグアのタグより大きくなってます。
で、気のせいかもしれませんが、こっちの白Tのほうが生地が柔らかい感じが…..
要は色だけじゃなくて、生産国だったり素材のフィーリングも同じプロダクションでも違いが起こるってことを提示するのにこのエントリーを書いてみました。
1). 両袖のピーク幅 88.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 76cm
3). 脇幅 59.5cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 18cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)24.5cm
6). アームホール(平らにしての採寸)17cm
7). ネックリブ自体の幅 2cm
Size: X-Large