一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件は1998年に新宿のヒルトンホテルに滞在した時に見つけて購入した「HILTON」印のT-shirtになります。今見返してみるといかにも1990年代風なデザインだなぁとも思ったり。
前年にタイのプーケットでLe Meridienに滞在した際、ホテルのロゴが入ったT-shirtやらグッズが販売されているのを知って以来、こういうちょっと上のランクの世界的チェーンホテルでロゴの入ったT-shirtsなどが売られていたらつい購入してしまうように。なのでこれもそう。
そこまで「HILTON」をアピールしていないし、ボディカラーのヘザーグレイも個人的に好きな色だったのですが、何よりもボディにトレトンを使っているところがツボに。私には初物だったので。
スニーカー好きなら知ってると思いますが、トレトンとは1980年代後期から1990年代にかけて日本でもちょっとしたブームになったテニスシューズが有名。同時期に学生さんなどに人気を二分していたのはK-SWISSでした。
デザインと名前から私はてっきり「トレトンがアメリカ」で「K-SWISSが北欧」だと思っていたんですが、実際は逆で「トレトンがスウェーデンのブランド」で「K-SWISSはスイス人がアメリカに移住して立ち上げたブランド」です。
とは言え、当時のストリートファッションはアメリカ発が中心だったのでこういったアメリカのブランドが何かをきっかけに雑誌とかで紹介されて広がったのでしょう。
この前には第二次IVYブームがあり、その後DCブランドブームがあって、同時にジーンズなどではLEVI’SだけでなくCLOSEDなどのイタリアンジーンズなども人気がありましたし。そういった足元に収まりが良かったのかもしれません。
肝心の着心地なんですが、今でも覚えています。今で言うところのスパンデックスが配合されたような、ちょっと伸びるような?素材だったことを。そしてネック周りが割合タイトだったこと。Hanesなどのようにネックリブが多少伸びていい塩梅になっていくわけでもなく、処分するまでずっとタイトでした。
あー早く自由に旅行ができてホテルに泊まれる日が戻って来ればいいなぁ。