一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件は1993年に英国旅行をした時に訪れたヨークシャーの鉄道博物館で購入したT-shirtになります。イラストがポップで気に入っての購入だったのですがなんか不思議なT-shirtではあります。
御存知の方は多いでしょうが、機関車トーマスで有名な英国鉄道の博物館はロンドンではなく、ヨークシャーの郊外にあるんです。行くの大変だったなぁ…なんだかわけわかんなくて。旅行者なので基本的には公共機関を使うわけで、バスで最終的に辿り着いたのかなぁ?
当時もっと英国の機関車に精通する知識があったらもっと楽しめたんでしょうけれど、クラシックな機関車が寒々しい倉庫に無造作にディスプレイされているだけ(のように見えた)で、乗客のマネキンは当時のコスチュームを着ていましたが、とにかく顔が怖かった、そんな記憶しかありません。写真撮影はできたのですが、残っていないんですよね….
ミュージアムショップはその当時は別館というか、別棟というか、改装中だったので大きいコンテナ?みたいなスペースにあっただけでした。そこでこれを見つけて購入、と。トーマスグッズもあったのですが、原作寄りのあのエグいタッチのグッズが多かったからか全く買わなかったのです。年をとった今ならそっちに手が出たかも。
本題のこのT-shirtですが。サイズはメンズのLサイズでしたが、割合タイトな作りでそれでも私は結構愛用していました。素材はコットン100%、4.3ozクラスの素材じゃないかな、あれは。
そこにフロントプリントが「タヒチとかあの辺りの子供を彷彿とさせる後ろ姿なのにワニ担いでるよ!」というショッキングなイラスト。なのにどポップ!
なのにその下のクレジットは「GEORGE AND THE DRAGON」!は?ドラゴン?ワニじゃないの?これ??
しかもこのタイトルだけだとあの英国の有名なお話「George and the Dragon」と勘違いしちゃいそう。
そしてダメ押しが更にクレジットされている
NATIONAL RAILWAY MUSEUM, YORK
という、オフィシャルを堂々と謳うこの文言。鉄道に関係あんの?このワニしょってる子供が?
と、どんどんわけがわからなくなっていくひねくれ加減に参ってそこも好きなポイントでした。
あ、余談ですが、ミュージアムグッズでしたらロンドンのコベントガーデンにあるトランスポートミュージアムのほうがポップで素敵なグッズが沢山あります。当時のポスターのリプリント物とかモダンアート然としていていいんですよね。
そんなこんなですが、明日は英国では物語の主人公でもある「聖ジョージの日: St. George’s Day」で祝日なので前祝いということでアップしました。