一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件はアメリカ合衆国内務省の第43代内務省長官:James Watt氏に関係のあるT-shirtになります。
日本ではなかなかこういう政治的なT-shirtsって見かけないので非常に興味はあります。
アメリカの政治集会の模様を伝えるニュース映像などで支持者たちがサポーターとして着用しているT-shirtsを見る度に「最初にこのデザインでって決めるの誰なんだろう?専属のデザイナーとか会社があるのかなぁ?」と疑問を持ちつつ、別段購入したいという意欲もなかったのですが、7~8年前にHanesの’80年代初期のコンディションの良い物件を探していた時にこれを見つけ購入しました。日付がプリントされているので時期的な確証にもなるし、タグやT-shirtを見ると明らかにその当時のものだったので。
フロントプリントの意匠はもちろん、アメリカ内務省のロゴ?がモチーフになっているのですが、そこにライフルを持って悦に入ってるのがJames Watt氏ということでしょうか?額から頭頂部にかけてのさっぱりした感じは似てなくはないですが、イメージ検索して出てくるWatt氏の写真はほぼ度の強い四角い眼鏡をかけている顔ばかりなので「これはそうなのかなぁ?」という疑問も。しかもライフルを片手になんて勇ましい印象はありませんし。
そういう摩訶不思議な印象もあって手に入れたんですけど。
プリントは「U.S.DEPARTMENT OF THE INTERIOR : JANUARY 21, 1981」。41年前の今日ですね。
ボディはHanes。コットン50%、ポリエステル50%の「50/50」モデル。シルエット、仕様などまさに’80年代。いいですねー。ネックテープの仕様もまだ始まったばかりなので縫製部分をカバーしましたっていう感じがまた今となっては懐かしい。
タグには
Hanes
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50/50 combed
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50% COMBED COTTON 50% POLYESTER
MADE IN U.S.A.
M 38-40
ネックリブも全体的なバランスから見ると太めのものが採用されていますが、採寸したら2.5cmで、見た目と違って普通でしたね。サイズがMで小さいからネックリブが余計太く見えただけのようでした。
1). 両袖のピーク幅 72.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 67cm
3). 脇幅 41cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 17.5cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)23cm
6). アームホール(平らにしての採寸)14cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
Size: Medium