一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件はアメリカのポップバンド：The MonkeesのオフィシャルT-shirtになります。サイトの説明文では「2012年のツアーで販売されたギターロゴT-shirt」とありましたが、2012年のツアー時の在庫ではなさそうです。
と、いうのも私、コンスタントにMonkeesのサイトをチェックしてるんですが今まで白地のギターロゴTをここ数年で見たことがなかったのに2021年の春にしれっと販売されていたのです。
「在庫でも出たのか？」と購入、手元に届いた後にモンキーズのファンサイトで目にすることができる2012年の”An Evening With The Monkees” Tourの詳細＆写真を見ると確かに同じ色合いのツアーT-shirtはあったんです。
が、「THE」のフォントが違う……
2012年に使われているロゴは「The Monkees」なんです。小文字のe。
でも手元のT-shirtは大文字のE。フォントも違います。ってことはおそらく2012年のツアーTのリプロダクションなんだと思われます。公式サイトではここまで言及されていませんが。
ボディに使われているのは西海岸のStartee。しかし、西海岸、アパレル多いなぁ。
モデルナンバーはおそらく2110Uでしょう。4.3ozのRing Spun 100% Cottonはここのブランドではこのモデルだけのようなので特定が簡単でした。シングルのネックリブ、二枚仕立てでエルサルバドル生産品。
タグは細長いタイプのTear-Away。紙製でしょうか、洗っていくとシワになりそうな素材です。アメリカ生産時代のAmerican Apparelや、Bella+Canvasのそれよりは長めですね。
ケアコンテンツはちょっと見慣れない注意書きで、
Machine wash cold with
like colors.
Only non-chlorine
bleach when needed.
Tumble dry low.
Do not iron if decorated.
最後に関連した昔話など。
リイシューレーベルだった米RHINOがモンキーズのリイシューに熱心だった1990年代半ば、それに伴ってRhinoのサイトでモンキーズのグッズもいくつか販売されていました。
そこで私が購入したのがこのギターロゴがフロントにプリントされたT-shirts。ボディがホワイトとイエローを購入しました。サイズは当時のブームもあってワンサイズ大きいXL。ボディに使われていたのはアメリカ生産時代のHanes Beefy-Tでした。
イエローはいつの間にか消息不明になりましたが、白地の方は着ている写真が残っていました。
1996年6月に山形県の銀山温泉の能登屋旅館に宿泊した際のワンショットです。20代から登録有形文化財とか好きでよく見て回ったり、宿泊できる文化財などには好んで行くようにしていました。因みに能登屋は外観は流石文化財、こんな厳しい自然環境の場所でよくぞこの状態を保ててるなぁ、と感心したのですが、中は客室を中心にリノベーションを終えたあとでした。
このT-shirtのロゴプリントは単色ですね。ジーンズはLevi’sの505かな？まだこちらもアメリカ生産品。で、スニーカーはナイキのレザーコルテツ。
Flashback Fridayにかこつけてこの古い方のロゴTのタグ（Hanes, Beefy-T, 1996, made in USA）もブログのタグに追加しています。
1). 両袖のピーク幅 87.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 74.5cm
3). 脇幅 55cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅（首周り） 18.5cm
5). 脇の縫製部分の長さ（おおよそです）25.5cm
6). アームホール（平らにしての採寸）17cm
7). ネックリブ自体の幅 2cm
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