Hanes Beefy-T x  “Final Cut Pro 1.2” Promotion T-shirt circa 1999

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。

T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。

今回の物件は1999年12月にリリースされたアップル純正ソフト:Final Cut Pro 1.2のプロモT-shirtになります。

Hanes Beefy-T x  “Final Cut Pro 1.2” Promotion T-shirt Front circa 1999

Final Cut Proは1999年4月に1.0がリリースされましたが、それは英語版。日本版として日本で公式にリリースされたのは1999年12月に販売されたver.1.2.1かららしいです。長年のコンピュータユーザーでしたら1990年代まではOSがマルチリンガルに対応していなかったのでこう言ったリリース状況だったのは「懐かしいなぁ」と思い返すこともできますが、OS9からOSXになり、iPhoneやiPadが初体験という若い人には「何それ?」という話でしょうね。

で、Final Cut Pro。数あるアップルが産み出したソフトの中でも今だにアップデートを続けてリリースしてる優等生であります。私が愛用していた画像ソフト:Apertureなんてかなり期待して購入して使っていたのにわずか数年で開発停止でしたし……

閑話休題。フロントプリントはメガホンに

Lights.
Mac.
Action!

撮影に入る前のお馴染みの掛け声をもじってますね。

Hanes Beefy-T x  “Final Cut Pro 1.2” Promotion T-shirt Back circa 1999

バックプリントはアプリのアイコンと「Final Cut Pro 1.2 Optimized for G4」、そして当時のコーポレートスローガンだった「 Think different.」がやはり当時のコーポレートフォントだったApple Garamondで書かれています。このフォント、今見ても綺麗だよなぁ。

当時の最新プロセッサー:PowerPC G4に最適化しているのが売りのバージョンです。当時最新のOSはOS9かな?

ボディに使われているT-shirtはHanesのBeefy-T。当時のこれが使われているアップルのプロモTでしたら本物と確信できます。

タグのHanesロゴはボールドフォントが使われている、1990年代後期のもの。ネックリブがまだダブルステッチではないところもこの辺りの年代の特徴です。

折り返しの下部のタグには素材表記があって

100% PRESHRUNK COTTON
U.S.A. MADE COMPONENTS ASSEMBLED IN EL SALVADOR
CARE ON REVERSE
ADULT L (42-44) G/G

もう20年以上経っているわけで、このT-shirtも2005年にこの写真を撮って記録した後に色褪せ、黄ばみなどで処分してしまいました。

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