一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回はニューバランスの「ライフスタイル」カテゴリーで販売されていたT-shirt。
日頃ニューバランスを愛用している人間からしたら「外せない」アイテムとも言えます。
プリントの意匠はニューバランスを代表する歴史的な広告ポスターになってます。もちろん、私もリアルタイムで見たわけでなく、後から知った口ですので大きいことは言えないのですが、足元のM320がとてつもなくカッコよく見えるポスターで、「年取ってもスニーカーはカッコいいんだ!」と認識されてくれた素晴らしい広告ではないでしょうか。
コピーの「When the going gets tough, the tough get going.」
ことわざで「困難な時期こそ、たくましい人間が力を発揮する」といった意味だそうです。
余談ですがBilly Oceanの1986年の大ヒット曲のタイトルでもあります。
こちらはおじいちゃんではなくおばあちゃんがプリントされています。おじいちゃんのプリントの方は以前ブログで紹介しています。今回は母の日が近いという事でアップしてみました。
320と伝染したストッキング、そして頭が出ている大きな魚、その後ろにバゲットも一緒に入れる?!とツッコミどころが多いのもユーモラスでいいです。おじいちゃんの方は割と生活に余裕がありそうな雰囲気ですがこちらは正直よくわかりません。傘だけ見ると「いい傘持ってるなぁ」なんて思ったのですが。
さてオフィシャルサイトの説明文を引用しました。
ヒストリカルなグラフィック
70年代に鮮烈なデビューを飾った「M320」のプロモーション広告のグラフィックをデザインしたTシャツ。
1970年代のアメリカの社会背景を反映させた、通称ママバル(mama bal)と呼ばれたグラフィックを復刻したデザインを採用。
・素材はコットン100%を用いており、しっかりとした着心地。
・首元はクルーネックを採用。
・バックは無地。
・インパクトあるグラフィックがTシャツ1枚としても、インナーとしても活躍するアイテム。
このT-shirt、しかし何故かアメリカでは販売されていない模様。「展開店舗限定モデル」と明記されているのはこのことなんでしょうか、アメリカのサイトには一切掲載されていないんですよね。
同じプロモーションを展開していてほぼ同じラインナップを販売しているのにこのおじいちゃんとおばあちゃんのT-shirtsだけはなし。逆にアメリカだけ販売されている広告のアーカイブを元にしたT-shirtもあるようですが、やっぱりこっちのほうがいいです、私は。
T-shirt自体はライフスタイルカテゴリーなので機能性素材を使ったものではなく、コットン100%というシンプルなもの。ニューバランスのこのカテゴリーのT-shirtsは少し厚手でしっかり作られているので結構長持ちします。以前ブログにアップした320のT-shirtなんて今だに着ていますし。
仕立ては丸胴ではなく、二枚仕立てで若干裏のリンキングが大きいような。
シルエットですが、脇下の曲線なんか今年に入ってブログに頻繁に上げている、英国で販売されている一連のT-shirtsのようなパターンが採用されています。肩から袖に落ちていく感じも今年流行と言われているボックス型のパターン(GILDANなどが好例です)ではないです。
サイズは「インポートサイズ」とサイトでも明記されていますが私はLで丁度良かったです。
お値段は¥4900+tax。
最後に追加写真でこのショットなど。
家内が履いていた320と一緒に撮ってみました。これは1990年代後期と思われるモデルで「MADE IN USA」のレディースモデルです。メンズ(ユニセックス)モデルと比べるとちょっとデザインが違うんですよね。今でいうと英国製M576のレディースモデルのようです。
以前公開したグランパTの方には私のデッドストックの台湾製の320を載せていますのでニューバランスフリークの方は覗いてみてください。
1). 両袖のピーク幅 78.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 72cm
3). 脇幅 51.5cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 19.5cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)23cm
6). アームホール(平らにしての採寸)17.5cm
7). ネックリブ自体の幅 2cm
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