一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件はいかにもアメリカな、意地悪とも取れるプロモーション「打倒Vista」を基にしたT-shirtです。
まずはAppleから一方的に口撃されたVistaについて。知らない若い人も多いと思うので。
Vistaとは2007年1月30日にワールドワイドリリースされたWindowsのOSの名称。これ、Wikiにも掲載されていますが、出る出る詐欺の一歩手前くらい開発が遅れに遅れて結局紆余曲折を経て5年かかってリリースまでこぎつけてるんです。
そんなVistaのリリース記念日に合わせてこのT-shirtをアップしてみました。
このリリースを一番待っていたのが他ならぬAppleみたいで（笑）、リリースのすぐあと、2007年2月にはアップルストア内でこのコピー「Go beyond Vista.」を使ったポップが乱立し、かなり煽っているようです。意地悪いわぁ…..
そんないきさつを頭に入れつつこのT-shirtですが、フロントプリントにはiMacのアイコンと「Go beyond Vista.」のコピー。
本来はVistaはOSなのでハード（iMac）をアイコンにして口撃するのは筋が違うようにも見えるのですが、Appleは知っての通り、ハードとソフト両方を開発・販売している会社ですので、Macを買えば最新のMacOSXも使えるし、Vistaなんて目じゃないですよ、とでも言いたいのでしょう。
そんな私のうがった見方を証明するようにバックプリントは
it’s time to get a Mac.
まぁ実は既にVistaとなるOSについては2004年のWWDCで挑発するようなT-shirtsを配っていたりしてるので「あえて」なんでしょうけれど。
ちょっと不思議なのはこのキャンペーンなんですが、基本iMac（当時の白のポリカiMac）だけなんですよね、アイコンとして使われているのは。
MacBookは使われていないんです。
ネットで目にすることができる当時のアップルストア店内のポップもやはり白のポリカiMacのみです。
ボディはAmerican Apparel。ブランドネームと「standard american」と明記してある、2007年以降のシンプルなデザインのタグです。