一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件は1991年に催されたApple社のセールスコンファレンス時のイベントT-shirtです。
当時は毎年10月に催されていたらしく、その時に配布されたT-shirtsらしいことが名著「Apple T-shirts」(1997年刊。廃刊)に記されています。幸いこのT-shirtもP142にプリント部分だけですが掲載されており(“Full Force” was the theme of the 1990 Sales Conference.とのキャプション付き)、確かにあったことの裏付けにもなってます。
セールスカンファレンスで赤地のT-shirtsってのは日本だったらあまり額面通りに受け取れない(「赤字」を連想するだろうし)、あまり良い印象を与えないとは思うのですが、この時は何故かこの赤Tでした。
ボディに使われているのはこの当時ではデフォルトだったHanes Beefy-T。
タグは一枚で、カクカクしたイタリックHanesロゴ。BEEFY-Tの文字の下には
100% COTTON
MADE IN U.S.A.
L 42-44
ネックリブ、肩のステッチなど、この時代の仕様で、非常にすっきりしています。
フロントプリントは左胸に ロゴと、その下にこのカンファレンスのロゴ?でしょうか。
このロゴ、1990年のSales ConferenceのT-shirtでもプリントされていました。(*Apple T-shirts P143に掲載されていました)
恐らく「Full Force」のFFをデザイン元にしたのかな?と。
バックプリントは ロゴに「FULL FORCE」、下にはApple Gramondフォントで
Apple USA FY ’91 Sales Conference
San Antonio, Texas
「Full Force」とは先ほども書いてますが
“Full Force” was the theme of the 1990 Sales Conference.
と、名著「Apple T-shirts」(1997年刊。廃刊)P142に記されています。
赤Tってなかなかそれ自体では日常では着ないのと、1990年代のこのデザインが気に入ってプリントをこのコンディションで保ちたい理由でずーっと未使用品のまま保管した状態の一着になってます。
1). 両袖のピーク幅 82.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 73cm
3). 脇幅 49cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 17.5cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)22.5cm
6). アームホール(平らにしての採寸)16cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
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