一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件は1999年7月21日に発表されたiBookのプロモT-shirtです。コンピュータとは思えない外観とポップな色合いは正直バカ売れしていたiMacよりも度肝を抜きました。
すごく欲しかったけれどディスプレイが小さくて(12.1” 800×600)ちょっと使うには辛いなぁと思い、当時はiMac G3 Special Editionを愛用、ラップトップを買うのは2003年に販売されるPowerBook G4までお預けとなります。
さて、自分語りはこれくらいにして、これ。非常に珍しいとは思いませんか?
実はこれ、「ブリック」と呼ばれるパッケージングなんです。中身は普通のHanes Beefy-Tなんですが、このサイズまで小さくしてるんです。流通における容積の最小化を目論んだのでしょうか、確かにこの時期はエコにこだわったアイデアが色々世間に提起されてた時代でした。なのでこのパッケージ方法はこのT-shirtにかぎらず街のお店でも何回か見たことがあります。「あ、これもそうなんだ」と。
でも数年でまったく見かけなくなりましたね。
私はこのプロモT-shirtsを2枚手に入れてまして、1枚は着倒してすでに処分してしまいました。昔撮った写真はこれです。サイズが小さいですがご勘弁を。
正面にはコピーの「iMac to go」から「go」だけにフォーカスして色んな大きさでコラージュしてます。
そしてバックプリントはクラムシェルiBookの外観とその下に当時のコーポレートコピーであった「Think different.」が。
1999年のBeefy-Tですので少し大きめのサイジングでしたね。開封すると驚いたのがそのしわくちゃ具合。シワ取れるのか?と心配になるくらいでした。まぁ洗濯していくうちに戻りましたが。
これはパッケージの裏にもシールで但し書きが付いていまして、
This innovative package contains a compacted full size T-shirt.The wrinkles will disappear after laundering.
注目したいのはこれ、1枚目の写真でわかると思いますが真空パックではないんです。ギュッと丸めてパッキングしただけ、といった感じ。左横はカバーされていますが右横側はT-shirtが露出して触れる状態で、したがって経年のためここに汚れや黄ばみが発生してしまってます。
真空パックだったらその時代の空気も閉じ込められてよかったのになぁと残念。
昨日が初代iBook発売から20年。というわけで今日アップしてみました。