一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回はボディにAlternative ApparelのT-shirtが使われた、appleのプロモT-shirtsとしてもかなり珍しいと思われる物件です。
日本でも近年ではすっかりお馴染みになった感があります、アップルのアースデイへのコミットメント。
アップルウオッチ使用者にはアクティビティの「Earth Day Challenge」も気になるところでは。
アップルストアでは マークの一部を緑に変更することで「Green Earth」を謳っています。
2015年にストアのロゴマークがこういった仕様変更されたのは世界16カ国454店舗中96店舗のみだったのですが、2016年には銀座のロゴマークも緑に変わり、それまではアースデイ当日のみのバージョンだったのが前倒しになっての4月22日まで実施、という変更に。2016年のこの時期はタイミングよく私も上京していたので銀座店のロゴを見ることができました。
それを踏まえてのこれ。
恐らくアップルがEarth Dayへの賛同を公にした初年度なのでは？と推測します。
ストアスタッフ用ではないようなので恐らく社内用で一部に配布されたものじゃないかな、と。これを手にしてからも同じものを再びオークションなどで見かけることもありませんし。
アースデイ用だからか、ボディはAmerican Apparel、Hanesなどではなく、ロゴからも地球環境を意識していると思われるこのAlternative Apparelをチョイスしたのは必然だったのでしょう。
素材は100％オーガニックコットンが使われているタイ生産品です。モデルは恐らくこれが使われているのではないでしょうか。2019年現在ではこの色がディスコンになっているようですが。
色はアースカラー。コンセプトが非常に明確ですね。フロントには左胸部分に「Apple Earth」、バックプリントは
Earth Day
April 22, 2008
サイズはMですが、他のアメリカンブランドに比べると若干サイズが小さく作られているようで、生地も4.4ozではなくもう少し薄手のものが使われています。
あと、オーガニックコットンということもあるのか、ヘタリ具合が早い。サイズが小さかったのでかみさんにあげたのですが、数回着た後に処分するという段階がこの写真の状態です。
オフィシャルサイトのレビューでも高評価をつけている人があまり多くないのもそういった素材の良し悪しが反映されちゃってるんでしょうか。ネックリブもかなりヨレましたし。「小綺麗に着てみたい」という方にはちょっと合わないかもしれません。
タグは折り返しでAAやRoyal Apparelのような形式を取っていますが、比率が違うし横幅も広いものが使われています。ブランドロゴというよりも♻️マークというのも意識高い系っぽいですね。
前にも書きましたがジョブスからティムクックにCEOが代わってからストアスタッフのT-shirtsもアメリカのブランドを明確に採用しなくなって中国製だったりベトナム製だったりと、これだけで言えばコストカットが顕著です。
それに伴ってのブランドの時代考証もできなくなって近年ではほとんど入手もしなくなりました。
GAFAと呼ばれるアメリカのBIG4の社内用やプロモ用T-shirtsはある種時代の写し絵だったのになんだか残念です。
1). 両袖のピーク幅 74cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 66cm
3). 脇幅 47cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅（首周り） 18.5cm
5). 脇の縫製部分の長さ（おおよそです）22.5cm
6). アームホール（平らにしての採寸）16.5cm
7). ネックリブ自体の幅 1.5cm
SIZE: Medium