一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件はアメリカを代表するギターブランド「Martin」のオフィシャルT-shirtです。
写真からお察しのようにこれもアーカイヴから。
購入先はMartinが自社のパーツやアクセサリーなどを販売している「1833SHOP」から。まだインターネット創世記だったため、オーダーはやっぱりファックスでした。
ギターの弦などと一緒に購入したこのT-shirt、当時は最もベーシックなデザインだったのですが、現在ではこのアイコン(粒子の荒いギターと右手に赤と黄色のアクセント)はポスターにしか使われていない模様。ずーっと使っていて欲しい、完成されたデザインだと思うんですけどねぇ。
ボディに使われているのは1902年創業のRussell Athletic。個人的には野球とアメフト用ユニフォームやウエアに強かったイメージがあります。野球のグローブだったらローリングスだった時代ですね。もう古いか。
そんなラッセルですが、たまにこういうノベルティT-shirtsとして使われるのを見ますね。
これは申しましたように1995年に1833SHOPで購入したもの。$20しなかったと思います。
フロント左胸にトレードマークとも言えるMartinのスクリプトロゴ。
仕様は1990年代中期の他のアメリカンT-shirtsと同じような、ゆったりめなサイジングとネックリブがダブルステッチが特徴。素材はでもヘヴィーウエイトというよりは若干薄め。2019年に販売されているHeritageシリーズが昔と同じような素材で作られているとしたらここの説明であるように5.0ozのコットンが使われているのでは。現在アメリカで主流になってる4.4ozよりは厚く、5.6ozよりは薄いから恐らくそうだと思います。
で、私だけなのかな?とは思うのですがラッセルのT-shirtsってすぐ黄ばむ印象があります。これもそう。アメリカ生産なので生地自体は流石タフなんですが、黄ばみが目立って着れなくなっちゃうパターン。バックプリント背中周辺にもそれが見て取れるのでは。
現在ではラッセルブランドはFruit Of The Loomのグループ傘下になってますね。
最後に最近実家から出てきた20年ほど前に購入したMartinの弦のパッケージ写真なども。1990年代中期くらいまでは今ほど種類も多くなく、T-shirtのデザインと同じ意匠のパッケージの弦でしたが、左の「COUNTRY」という名称の弦が販売され、マーカスが出て、現在に至るという流れですかね。