一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
ここではMozilla.orgがオンラインで販売していたT-shirtsを紹介します。
1990年代にNetScapeというウエブブラウザーがあってその技術をベースにブラウザーに特化して開発されたのがMozilla。開発者がGozilla好きだったのでもじってMozillaにしたそうな。なのでアイコンはゴジラベースの恐竜です。
そこがMozilla Storeというオフィシャルグッズを販売するオンラインショップを2003年にオープン、当初はMozilla Foundation自体が販売や発送の管理をしていたようです。こういったグッズの販売目的はまず資金集め、その次が知名度を上げる為の販促というところでしょうか。それでも値段は割と良心的でボクは支援の意味も含めてデザインが変わる度に買おうかな、なんて思っていました。
ところが2004年11月にFirefoxがリリースされたあと突然ストアが閉鎖、リニューアルしたのが2005年の後半。
そこではもう以前のストアの面影はありませんでした。ストアは入り口で南北アメリカとそれ以外の地域でわけられ、アメリカ以外の顧客は英国が管理するサイトに引っ張られてポンドかユーロ建てで購入となり、委託されている民間の輸送会社に商品自体の数倍の送料を支払わなければならないのです。
T-shirts自体の値段も倍近くになってしまい、更に肝心のT-shirtsが何を使われているのかも判然としません。以前のストアではきちんと明記されていたのに。しかも今ではストアも存在しない模様。
と、いうわけでサイトで購入したのはこのMozillaT-shirtsとFirefoxがリリースされた時に購入したものだけになります。
このSサイズは当時の彼女であり、現在の妻にあげたものです。彼女は当時、シェア9割を占めていたInternet Explorerを使わずにMozilla の前身であるNet Scapeを愛用していまして、だったら気にいるかな、と。
でも微妙な反応でして、それが2018年の暮れの大掃除で処分する洋服に混ざっていたのです。
そこを密かに回収してこうしてみなさんに公開しています。
話をMozillaに戻して。
日本のMozilla Foundation支部ではご丁寧にプレスリリースでブラウザの年表をダウンロードさせてくれます。ここを見ると私がこのT-shirtを購入した時期はmozilla.orgからfoundationに移行する時期と重なるんですね。バックプリントが前の組織だった「mozilla.org」というのも時期的に良かったなと思ったりもして。
T-shirtはここではHanesのBeefy-Tが使われています。
因みに私が未だに処分しないで着ているものは2017年7月21日のブログにアップしていましてあっちはmade in Hondurasなのですが、一緒に購入したこちらは
100% PRESHRUNK COTTON
USA MADE COMPONENTS ASSEMBLED IN HAITI
CARE ON REVERSE
ADULT S (34-36) C/P
との明記のようにハイチ生産品。
更にこちらの方が1世代前のブランドロゴ&フォント(ブロックフォント)になってます。
時代的に混在していたのがわかりますね。こうやって同じ趣旨の製品でも微妙に違いが生じているのがやはり面白いポイントではないでしょうか。
1). 両袖のピーク幅 74cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 69.5cm
3). 脇幅 43cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 20cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)21cm
6). アームホール(平らにしての採寸)15.5cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
SIZE: Small