一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件は「英国のしまむら」とでも形容すればわかりやすいでしょうか、アイルランドに本社がある「PRIMARK」のT-shirtです。
H&Mなどと比べるとファストファッション寄りではないと思いますが、カジュアルファッションの大手と言ってもいいでしょう。それくらい英国民に寄り添った商品展開をしています。お値段もそう。
これなんて写真を見れば一目瞭然ですが£2.00です。びっくり。
しかも。
これは一枚売りですが3枚売りもあり、そちらは3枚で£5.50と更にお安く提供されていました。
パックもののラージサイズが売り切れていて買えなかっただけでしてあったらそっちを買っていたのになぁと残念。因みに購入したお店はロンドンイチの観光地、Oxford Streetから歩いて15分ほど、Marble Arch駅近くにある大きなお店でした。
仕様はsainsbury’sのTuブランドの時にも触れましたが、アメリカ仕様とは異なったものになっています。
やっぱり袖は短めで脇下がカーブを描いてパターンが切られているんです。腕をあげると綺麗に見えるとは思いますが日常でそんなシチュエーションあるか?とも思ったり。
このパターンありきだとしたら丸胴で作るのは不可能ですので二枚仕立てなのは合点がいきます。
そのパターンですが、アメリカのGILDANの「まさにTの字」のようなパターンではなく、かなり首から肩、袖と角度をつけて落ちています。そうなると脇下のたるみも合点が行くのですが、Tの字にすることでシンプルに解決したGILDANのようには行かず、一癖とも取れるこの形はちょっとすごいなぁと。
ネックテープもやっぱり首裏だけにとどまっています。生産はバングラデシュ。コットン100%で、この値段でこのクオリティの素材を使えるのか!?といささか驚愕。まぁ洗濯していくと途端にダメになるってものもありますからこの状態(未使用品)ではなんとも言えませんが、恐らくこれは4.4ozクラスのものを使っているのではないでしょうか。
これはあえてSLIM FITを選びました。レギュラーフィットは比較すると若干身丈、身幅が大きかったようで、まぁ普通の日本人だったらスリムフィットを選ぶと思います。
首裏部分タグはなく、シンプルに
PRIMARK
SLIM FIT
L
MADE IN BANGLADESH
そしてこれ、なんと!エコテックス認証らしいのです。購入して写真撮ってる時に気づきました。
胸に貼られているサイズ表記のシール上部に小さく「OEKO-TEX」のロゴが!
日本でも徐々に浸透して来た、「安全な繊維製品」のシンボルであり、
日本ではアトピーの子供が安心して使えるような繊維製品に使われていますがそのためか若干お値段もそれなりに。
なのにここではたった£2のT-shirtsに貼られています。ほんとか?
1). 両袖のピーク幅 75.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 76cm
3). 脇幅 53cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 18cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)25.5cm
6). アームホール(平らにしての採寸)17cm
7). ネックリブ自体の幅 1.5cm
SIZE: LARGE