一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回はanvil。今ではちょっと珍しいと思われるパッケージからお披露目です。
少し前に偶然手に入れることができたデッドストックになります。
2枚パックでして、私、anvilの2枚パックのパッケージを見るのは実はこの時が初めてでした。Hanesなどはパックものとして日本でもかなり認知度が高いと思いますが、anvilって一枚売りのイメージでしたので。
パッケージ用のポリ袋はHanesよりも硬くて厚めのポリです。下部にはマチもあってきちんとしたパッケージ然としています。上部にフックにかける穴があるので吊るしで販売を想定していたのでしょう。
で、
The american tradition Anvil Heavyweight Tee
Fabric Made in U.S.A. Pre-shrunk heavyweight 5.6oz.cotton.
ここで注目して欲しいのはこの型番「979」番台って2018年現在では6.1ozコットンに変更になっているんです。この5.6ozは同時期のBeefy-Tっぽいと思えばいいんでしょうね。
パッケージの裏にもどデカく「Fabric Made in U.S.A.」と明記されているのにこのわずか数年後にはこの明記すら意味がなくなる完全海外生産品になるんですよね。これだけアピールしていたにもかかわらず、なんて思うとちょっと寂しいです。
他に「おぉ!」と思ったのがパッケージに「http://www.miura.co.jp/anvil」というURLが印刷されているんです。
このmiuraというのは三浦商事のことで、1988年からanvilを日本で扱い始め輸入総代理店になった商社です。
沿革には他に「2004年:Anvilとブランドライセンス事業を立ち上げ 国内でのライセンス管理を行うと同時に Anvilアンダーウェア・ソックスの企画・販売を開始」とあります。
が、その後2012年にanvilはカナダの大手ブランド「GILDAN」に買収されてしまい、日本ではgildan brands japanという会社が立ち上がるので今ではこのパッケージのURLも「なし」な扱いだと思います。
T-shirtとしてはanvilのスタンダードですね。色んなプリントTのボディとしてもよく使われています。
そしてシルエットはまさに「T」の字のよう。
こちらの生産国はホンジュラス。この時代のANVILではよく目にします。同時代ではホンジュラスの他にニカラグアやエルサルバドルなどでも生産されていたようです。
2週間前のブログにも1988年のanvilをアップしていますので比較がてら見てください。
タグは赤線付きでブランドロゴは小文字。
ブランドロゴから突き出した形で素材表記がありまして、
PRE-SHRUNK
100% COTTON/COTON
ASSEMBLED IN HONDURAS
OF USA FABRIC
こちらはIndependent Redという名称のカラー。バーガンディでいいじゃんとも思うのですが、こだわりがあるのでしょうか。
1). 両袖のピーク幅 91cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 74cm
3). 脇幅 53cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 19cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)24.5cm
6). アームホール(平らにしての採寸)19cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
size: LARGE
今年のブログはこれでおしまいになります。見てくださって有難うございました。
来年も宜しくお願い致します。良いお年を。