Velva Sheen “Kansas Jayhawks NCAA 1986” T-shirt circa 1986

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。

T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。

今回はかつてメジャーだった(らしい)Velva SheenのT-shirtです。

Velva Sheen “Kansas Jayhawks NCAA 1986” T-shirt circa 1986

私が若かった頃、このブランドってほとんど聞いたことがありませんでした。新潟という地方都市で育ったことも要因ですが。

ブランド自体は1932年創業、学生のスポーツチームなどで使われるプリンタブルT-shirtsとして人気になり、米海兵隊のコスチュームボディにも採用されていたらしいのですが、廃業の憂き目に。それが2011年に日本のメーカーがブランドの国際商標登録を取得し、ブランドの再生を図っています。ブランドは日本の会社が管理していますが、生産はアメリカ。これが付加価値になっています。ネットではAmazonで入手できるようです。

これはまだ廃業前、オハイオで経営していた頃のもの。1986年ですのでおそらくまだアメリカ生産品だと思われます。「思われます」というのは、これ、生産国表記がないんです。他のブランドは誇らしげに「MADE IN USA」と明記してあるのに、です。

フロントプリントはNCAAのバスケットボールチーム「KANSAS JAYHAWKS」。

T-shirtは他のブランドのものとさほど大きな違いはないようです。この当時スタンダードだったネックリブ、肩のシングルステッチ仕様、丸胴、100%コットンですが同時代のANVILに似てますね。なので、何故Velva Sheenだけ?市場から消えてしまったのかすごく不思議です。

T-shirtのシルエットはどちらかと言えばsandbagsにも似た、Tの字のようなシルエット。ネックはよれやすいみたいですね。

Velva Sheen Yellow Clothing Label circa 1986

タグのデザインは昔からあまり変わっていませんね。基本的にこの黄色が見えたらVelva Sheenだな、みたいな。

けれども現在日本で販売されている2枚パックのものは黄色のタグではなくてそのもっと前の旧ロゴを意匠としているようです。

が、不思議なのは英国向けの商品では単体売りでタグは黄色ロゴを使っているんです。この住み分けはなんなんだろう?

この1986年のタグは

100% COTTON
FOR CARE SEE REVERSE

というのが唯一の表記事項ですね。タグの裏には

MACHINE WASH
TUMBLE DRY
LOW TEMPERATURE
DO NOT BLEACH
DO NOT IRON DESIGN
DO NOT DRY CLEAN

そして洗濯指示のアイコンが4つ。

ともあれ、CHEDもそうですが愛溢れる手で復刻してくれたのならば言うことありませんね。

size chart fig.2

1). 両袖のピーク幅 78cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 63cm
3). 脇幅 51cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 18cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)20.5cm
6). アームホール(平らにしての採寸)16.5cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm

size: LARGE

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