一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回はポールの1989年12月にニューヨークで行われたMadison Square Garden公演の時に購入したツアーT-shirtsのうちの一着です。以前アップしたものとは別のデザインです。確かこの時5着ほど買った覚えがあるのですが全て褪せてしまい処分してしまったので過去に撮った写真を使っています。
1989年の時点ではポールは1980年に大麻を所持して逮捕されたことから再来日はまだ未定でしたのでANA系列の旅行会社が「アメリカまでポールを観に行こうツアー」を立ち上げたのを新聞広告で発見、しかもあの!マディソンスクエアガーデン!ってことで数日考えて申し込みました。大学4年生の時で12月でした。
海外旅行は初めて、しかもパッケージツアーとは言え一人旅。ポールが観たいとは言えよく決断したものです。
初めてのニューヨークで12月は寒かった…新潟で生まれ育っている私でも「寒いっ!」とブルーになったくらい。風が強いんですよね、ビル風とか。おかげでジーンズだけでは耐えられず太ももがかるい霜焼けみたいになって帰って来ました。
ライブでは今ではお宝体験になる5弦のWALベースを弾いてる姿に驚いたものです。ヘフナーやリッケンバッカーじゃないんだ?と。
ウン千万とも言われるオリジナルのLes Paulのサンバーストをガンガン弾いてたのもすげー!って感激しました。2010年くらいからカスタムショップ製のLes Paulですもんね。
前振りはこの辺でT-shirtの話に戻して。
フロントプリントはポールの写真を使ったコラージュ。そこにコンパスのイラストが配置されています。バックプリントはポール自身が描いたイラストに「Mac is Back The Paul McCartney World Tour 1989/90」と描かれています。ポールの愛称は「MACCA」なんですが、ここでは「Mac」ですね。
T-shirtはSCREEN STARS。小さめのペーパータグ仕様のものです。そのため写真でもわかると思いますが、クシャクシャになってます。生産国まではメモしていなかったので不明です。ただ、購入したT-shirtsの中では一番薄手だったのはよく覚えています。「これ、透けるんじゃないかなぁ」と思いながら買うのをためらったのを覚えていますので。
アメリカ公演では購入できるツアーパンフの他に来場者にリサイクルペーパーで作られた100数十ページの冊子が配布されました。内容の一部はこのあと1990年3月にめでたく再来日公演が行われ、販売されたパンフの中にも掲載されていました。
というわけで自慢ですが、MSGのチケットも写真も載せてみました。