一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回は1980年代の日本でT-shirts御三家みたいな扱いだったヘルスニットです。
あとお二方はHanes, Fruit of the Loomですね。ネットのない時代、情報のほとんどは雑誌経由でしたので私もこの情報を仕入れたあと新潟市内に買いに行きました。Hanesの赤パックと同じ、ソニプラで購入したのが最初だと記憶しています。
ただ、ヘルスニットだけは丸首T-shirtsではなく、ヘンリーネックが目玉扱いされていたのでそっちを購入したのですが、高校生にはヘンリーネック、難しかったです。そして赤パックが3枚なのに対しヘルスニットのヘンリーは一枚でほぼ同じ値段だったと思います。ここで着心地などがはっきり違ってその価格に見合う何かがあればその後もファンになっていたのでしょうけれど「あれ、こんなもんか」で終わったためにその後もう一度買っただけで終わってしまいました。
そのヘルスニットのクルーネックT-shirt。
これは1985年7月に行われたイベントT-shirt。何かよく分かりませんが、日付が特定できる資料となり得るのでオークションで購入したもの。ヘルスニットのT-shirtsってHanesやScreen Starsほど出回っていないのでコンディションのいいのを見つけるのが割と時間かかります。
ヘルスニットもヘインズ同様、赤ラベル、青ラベルがあるのですが、その差別化はどちらも100%コットン(赤)かポリ混紡か(青)の違い。これも青ラベルで50%COTTON 50% POLYESTERです。
採寸するとそのディテールはヘインズに近いですね。ただ、この時代からすでに肩はダブルステッチ仕様なんですね。裾はシングルですが。
タグはヘルスニットのお約束、ギザギザに囲まれたロゴパターン。
50% COTTON
50% POLYESTER
MADE IN U.S.A.
MACHINE WASH WARM
TUMBLE DRY WPL 858
1). 両袖のピーク幅 78.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 72.5cm
3). 脇幅 43cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 16.5cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)20cm
6). アームホール(平らにしての採寸)15cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
全体のバランスはいいと思うのですが、30年前の規格なのでやはり今から見ると小さめですね。