一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件は1982年12月にリリースされたモンスターアルバム:ThrillerのPVのワンショットがプリントされたいかにも80年代なT-shirtです。
マイケルジャクソン。”King of Pop”の名称をほしいままにしていますが、その名称もこのアルバムがあったからこそ。1980年代は世界中に素晴らしいアルバムが沢山ありますが、誰でもパッと思い浮かぶアルバムの筆頭なのでは?それほどに「1980年代のアイコン」という印象もあります。
その更にアイコンたらしめたPV「Thriller」のワンショットですから着れば気分は80’s。多分ブームになった頃から正規、非正規問わず世界中にこの手のT-shirts、出回ったんだろうなぁと。
もちろん、これはオフィシャルのT-shirtです。その定番っぽさに随分前からレギュラーモデルとして販売されていたのかな?と思いきや届いて驚き。タグの表記を見ると©️2020になってます。因みに購入したのは2020年の夏。
ボディに使われているのは今時のアメリカンT仕様のもの。割とインターバルの取られたダブルステッチのネックリブ、丸胴仕様、ちょっと肌触りがザラッとくる素材はGILDANに似てますね。生産はニカラグア。
特徴的なのは肩のステッチの糸(リンキング)がうっすら浮いているんです。多分洗濯を繰り返すうちにほつれてくるんだろうなぁこれ。
しかし毎回思うんですが、こういったヴィンテージ風にできるコンテンツのプリントTには何故ヴィンテージ風の仕様のT-shirtsを使わないんだろう?せめてシングルステッチのネックリブものとか、Tri-Blend使うとか、うーん、アメリカ人はそういうところ気にしないんだろうなぁ、多分。
タグレスなのでコンテンツはプリントしてあるのですが、このザラッとした素材ゆえ小さい文字などのプリントがうまく乗らずに文字が判別できない…..
マイケルのサイン
100% COTTON
MADE IN NICARAGUA
ITEM# ************** RN# *********
CUT# 3*255-01 CUT DATE5/03
因みにマイケル、この「Thriller」、世界中でバカ売れしたのですがそれを引っさげてのツアーは一切やっておらず、ワールドツアーを行ったのは次作「BAD」を携えての「BAD WORLD TOUR」から。私、幸運にも1987年9月14日の東京公演:後楽園球場のライブに足を運んでおります。その時期は大学生活で東京におりまして、友人がチケットを取ってくれたのです。アリーナと言ってもほとんど外野、ステージなどほとんど見れず、ずっと巨大モニターを見ていたような記憶しかありませんが、凄い熱狂だったのもいい思い出です。生「フォーッ!」が聞けただけでも儲けものでした。
チケットはスキャンして保管してましたのでそれも一緒にここに。
そして今日はマイケルの誕生日ということで。
R.I.P.
1). 両袖のピーク幅 82cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 76cm
3). 脇幅 53cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 18cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)26cm
6). アームホール(平らにしての採寸)19cm
7). ネックリブ自体の幅 2cm
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