一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件はデンマークのビール会社:ミッケラーが2017年に販売を始めた、英国のポップスター:Rick Astleyとのコラボビールと連動したT-shirtになります。日本でも2017年以降は渋谷のラブホテル街でお店を構えて営業しているそうです。東京に住んでるビール好きなら知ってるだろうなぁ、絶対。そんなビールメーカーのお話です。
私がこのトピックに食いついたきっかけは英国在住の友人からのメッセージでした。
「Rickのビールが売ってるんだけど要る?」
と。
寝耳に水の話題でしたので詳しく聞くとどうやらデンマークのブリューワーがリックとの共同作業でビールを販売するらしいと。英国ではLondonで数店舗でしか販売しないらしく、そこに買いに行く、と。
私はアルコールを嗜まないので勿体ないから要らない旨を伝えたのですが「同じリックのファンだし」ってことで最終的には好意に甘えて一本いただきました。
で、その商品が販売されるまでの経緯が気になったので調べると、ミッケラーの創業者がもともとリックアストレーの大ファンで、リックにコンタクトを取ったら彼も快諾してこの商品がうまれた、と。ざっと言えばそんなところです。
リックのトレードマークのジンジャーヘアに因んで風味にジンジャーを加えたテイストのビールになったとか。
このT-shirtの話に戻るのですが、このイラストはそのパッケージデザインに使われています。このヘタウマなイラストがなんともいい塩梅です。
Rick Astleyのオフィシャルサイトでも販売されていたのですが2019年には既にSOLD OUTでして、諦めていたのですが、デンマークのMikkellerのサイトでまだ販売されているのを発見したので購入しました。サイトで販売されているアパレルではこれだけイラストだったのでボディに何が使われているのか全く見当もつかなかったのですが、届いて驚き。まさかのDickiesだったとは。
このブランド、昔の記憶ではオーバーオールが日本ではトレードマークみたいな感じだったと記憶していますが、会社沿革を見ると元々ワーカー用のオーバーオールだったんですね、あれ。日本ではそれをストリートに持ち込んでファッションにしていた、と。現在ではワークウェアのほうが有名かも。私がお世話になっている歯医者さんも去年あたりからユニフォームがDickiesになって「あらま」と驚きましたが。
そんなDickies、私は初めて袖を通すことになります。このT-shirtは5ozちょいと思われる素材が使われてます。ネックリブはダブルステッチ仕様、ネックテープは肩まで通しておらず、首裏だけ補強されているタイプ。そして二枚仕立て。シルエットはヨーロッパというよりもアメリカンTっぽいですね。コットン100%で生産はパキスタン。私のクローゼットの中では珍しい生産国もの。タグレスでロゴとサイズ表記だけになってますが内側腰部分にコンテンツタグが。
唯一購入過程でやっかいだったのが「日本には発送しない」こと。法的なもので発送できないというアラートが出ます。アルコールを買うわけではないのにこれはちょっと御無体だよなぁ、なんて一旦は諦めたのですが前出の友人宅に送ることで購入完了しました。
このT-shirtの意匠ともなる、コラボビール缶(500ml)を置いて撮影してみました。
このいただいたビールはと言えばうちのかみさんがグビッと飲んでました。曰く「ヨーロッパのビールだねぇ」とのこと。しかしこれがRickのビールとは知らずに飲んでました。レア物件なのにぃ…..
1). 両袖のピーク幅 92.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 74cm
3). 脇幅 55cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 19cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)25cm
6). アームホール(平らにしての採寸)19cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
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