一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件はT-shirtsではなく、2020年ならではのプロダクト:フェイスマスクです。
新型コロナウイルスが全米でも猛威を振るい始めた2020年の春先にアパレルメーカーとしてはいち早くマスク生産に乗り出したのはほかでもないHanesでした。SNSでアメリカHanesは生産したマスクを様々な団体や医療従事者などに寄贈しているのを発信していたので「あぁちょっと欲しいなぁ」と思って眺めていたのですが、それを夏の終わりに購入しました。Hanesがオンラインサイトで日本へも発送してくれるのを知ったので。
ヘインズジャパンとHanes(USA)では商品展開、生産国などが違うプロダクトが多々あるので私はアメリカへ行った際にそれらを購入していたのですが、いかんせん、このご時世、次はいつ行けるのかもわかりませんのでサイトで他のT-shirtsも購入することにしました。結構色々あったんだなぁ、とちょっと嬉しくなって肌に合わなそうな素材構成のもの以外をチョイスして購入しました。後日、ブログにアップしたいと思ってますが、今回はフェイスマスクということで。
これ、Hanesの販売しているフェイスマスクの中で唯一「MADE IN USA」プロダクトでした。他のコットン素材のものは「imported」扱い。T-shirtsなどと同じところで生産をしているからでしょう。
これは6枚パックで色も数色展開ですがちょっと風変わりなれどそこまで変でもない「アルミニウム」と呼ばれるグレイを購入。素材構成はナイロン94%、スパンデックス3%、ポリエステル3%。洗濯可能ですが、15回洗濯した後は処分することが推奨されています。そしてアメリカらしく、「医療用ではない」こと、「FDAの認証品でもない」ことが明記されています。
だからと言って決して無意味じゃないことは日常的にマスク使用に慣れている日本人ならわかっていますのでこの辺は問題ないんですけどね。
海外製品らしく?無造作にパッケージングされていて、そこに一枚の商品説明の紙。マスク自体にはHanesのロゴはもちろん、ケアコンテンツなども一切ありません。唯一表面と上下がわかるように加工されています。
作りは非常にユニーク。筒状に縫製されています。中にフィルターを入れて使用することも想定してるからでしょうか。スパンデックスのおかげか耳掛けも優しいフィーリングです。ワイヤーなどが入っていないので鼻と頰の間はちょっと空きますが。
なかなか面白いプロダクトだと思います。
余談ですが少し前の読売新聞に載っていましたが、ユニクロの柳井氏は「服屋がマスクを作るのか!」とユニクロがマスクの生産販売をするのに猛反対だったようですが、蓋を開ければエアリズムのマスクは大ヒット。うーん。