一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件は丁度2年前のポールマッカートニーのオフィシャルサイト上でアナウンスされたこの「Wings 1971-1973」なる、6万相当のボックスセットに関連したT-shirtになります。
何せ6万円もするボックスセット、しかも販売チャンネルはポールのサイト、または日本では配給元レーベルであるユニバーサルの直営サイト限定というものですから当分在庫はあるだろうなぁ、と思い、購入を決めかねていたのですが、なんと！日本ではリリース前に予約で完売！
正直、1971年の「Wild Life」、1973年の「Red Rose Speedway」は通好みというか、「Band on The Run」のようなわかりやすい名盤としての認識は世間でもなかったというのにこれですから。時代がようやく追いついたのでしょうか。
ボックスセットは2つのボックスセットに「Wings Over Europe」というライブ盤が追加収録というのが目玉でした。
そこでこのT-shirtですが。デザインのベースは2018年から始まった「Freshen Up Tour」のツアーTでも販売されていたマジカルピアノと共用ですね。ツアーTは私も購入してましてこちらでアップしていますので比較してみてください。
そこにWingsのロゴに「Paul McCartney & Wings」「WINGS OVER EUROPE」の文字。プリントはわざとヴィンテージ感を演出するために擦れた感じで印刷されています。プリント下部に目立たない小さい文字で©️2018 MPL Communications LTD.と書かれています。
ボディに使われているのは「Earth Positive」というブランド。日本ではコンチネンタルクロージングジャパン経由で入手できるのですが、この会社が卸売専売らしく、普通に入手はちょっと難しいようです。路面店あるのかなぁ？タグを見るとモデルナンバーはEP01のようですね。
会社の方向性はアメリカのAlternative Organicに似てますね。こちらも素材はオーガニックコットンを使い、環境に配慮した製造工程を経て生産されているようです。
タグはサテンでロゴが刺繍で入っており、珍しい長さの二つ折り。
大きさが大きさなのでケアコンテンツはここには表記されておらず、左腰位置内側にナイキのような、ちょっと大きいコンテンツラベルが縫い付けられています。そこに「このEarthPositiveTシャツは、風力と太陽エネルギーから再生可能な環境エネルギーのみを使用し製造されています」の文言も加えられています。風力や太陽エネルギーって供給が一定しているのかなぁ、とちょっと疑問ですが。日本のように頻繁に自然災害に見舞われる土地柄ではちょっと難しいとも思ったり。
生産国はインド。日本よりも自然災害は少ない？から少しはそういう心配もないのかな？丸胴ではなく、二枚仕立て。コットン100％。
ただ、私が確認した限りでは冒頭でも言いましたようにボックスセットは2018年末なんですが、連動したと思われるこのT-shirtは2018年には販売されていなかったアイテムです。
最後に商品のカタログナンバーなんですが、オンラインサイトで購入時はわからなかったのですが、発送しましたメールには「PAUL108」と明記されていたのですが、商品が到着するとプラ袋にはバーコードと共に「PMC85824」と明記されたステッカーが貼られていました。英国用とグローバル用ってことなのでしょうか？
1). 両袖のピーク幅 86cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 73cm
3). 脇幅 53cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅（首周り） 19cm
5). 脇の縫製部分の長さ（おおよそです）27cm
6). アームホール（平らにしての採寸）17.5cm
7). ネックリブ自体の幅 2cm
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