一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件はアメリカで最も成功を収めたバンド「Eagles」のオフィシャルサイトで販売されているT-shirtです。
年齢的にリアルタイムのファンではないので1982年に解散を発表するまでのライブは行ったことがありません。初めてライブに行ったのが再結成時の1995年11月14日のドーム公演になります。感涙でした。
因みにその時購入したツアーT-shirtはHotel Californiaのジャケットがフロントにプリントされたものでした。素材はコットン100%で今思えばanvilのHeavyweightっぽい多少厚手だったと記憶しています。で、印象に残っているのはタグが「giant」レーベルだったんですよね。ご存知の通りこのレーベル、eaglesのマネージャーだったアーヴィン・エイゾフが立ち上げたレーベル。その辺りは知ってたのですが「でもなんでワーナーじゃなくてゲフィンでもなくてジャイアント?」ってところが不思議でした。ビジネス上の何かなんでしょうけど未だ謎です。
で、これですが。オフィシャルサイトでは当時のコンサートツアーT-shirtのレプリカとのこと。通常ツアーでしたらバックプリントとして日時と場所なんかが印刷されているんですが、これにはなし。オリジナルはどうだったんでしょうか?気になります。ともあれ、確かにいい塩梅の古臭さというか、1970年代のデザインだなぁ、と。グッときます。
そしてプリントの下部に小さく「©️2018 EAGLES」の文字が。
ボディに使われているのはGILDAN ULTRA COTTON。made in Haiti。いかにもギルダンな感じの2018年のド定番なパターン。
このGILDAN、非常にがっちり作られています。肩のダブルステッチも今まで以上に糸が目立ちます。デニムでも縫っているかのようないかつい感じ。丸胴仕様で現代のアメリカンTのスタンダード通り、日本人にはゆったりしたシルエットになってます。
ただ、一緒に購入したTultexを使ったT-shirtに比べるとサイズは大きいし、レプリカのプリントなのにボディは今風でちょっと「…」な感じ。こっちもTri-Blendとか、ちょっとヴィンテージ風のボディを選んだだけで随分それっぽくなってファンも歓喜しただろうになぁ、と残念です。
タグは私、これ、初見です。GILDANのロゴのフォントがこのように変更になったのは2017年のASI SHOWのブースで見ていましたので知ってましたが「この大きさのラベルだったかなぁ?」とか詳細は曖昧です。
America Apparel、ANVIL、Royal Apparelなどの細長いラベルではなく幅28mmという、見たことのないサイジング。日本では存在しないサイズでもあります。
ラベルは
GILDANⓇ
Ultra CottonⓇ
と、どっちにもⓇマークが。2005年まではウルトラコットンの方はTMだったんですよね。
1). 両袖のピーク幅 83cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 75cm
3). 脇幅 54cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 19cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)26cm
6). アームホール(平らにしての採寸)20cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
SIZE: Large