一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回の物件は毎年アメリカの新学期前に行われている「Back To School」プロモーション用のスタッフT-shirtになります。
こういった、「Macを買うと…がもらえる」という販促はすでに10年以上前から行っていまして、この年ではフロントのプリントでもわかるように初代-2代目のデザインのiPod nanoがもらえますよといったもの。因みにこのiPod nano、今までマイクロドライブを採用していたiPodシリーズと違ってフラッシュドライブ内蔵ですので物理的に故障が少ないというのも売りでした。
ただ、音質のチューニングが変わったのか、私も持っていましたがあまり音が良くないイメージがあります。今でも10年以上前のiPodなど数台を代わる代わる使ってはいますが、このモデルだけはあまり使わないですね。
日本でもこのスタイルのプロモは行われていまして、2018年春はBeatsのヘッドフォンがもらえるというものでした。
フロントプリントはMacBookとiPod nanoがアイコン化された、非常にシンプルながらそれとわかるデザイン。うーん、すごい。
バックプリントはこのプロモーションの概要である
Students, buy a Mac and
get a free 2GB iPod nano.
Ask me for details.
ボディに使われているのはHanesのBeefy-T。これだけでしたら別段なんとも思わないのですが、この物件のレアなところはまさにここにあります。
この時期AppleはスタッフT-shirts、プロモの類のT-shirtsをほとんどHanesなどからAmerican Apparel社製の4.4ozジャージーコットンT-shirtsに変更しているのです。
ですのでこれを見たときは「なんで?」と軽く驚きました。スタッフのカテゴリーで別に発注したわけでもなさそうですし。
その珍しさ故に翌年:2007年の「Back to School」プロモーションT-shirtsが色褪せて既に処分したあともこれを最近まで所有していました。まぁ写真でわかりますがこちらも全体的に色褪せてこの写真を撮影した後に処分してしまいましたが。
そんなBeefy-Tですが、これは2004年からタグのデザインが「ブルアイコン」に変更になった後のモデルです。詳しく申せば初期の刺繍でもなく、プリントタグです。
これもこの後数年で他のHanesブランドのモデルと同じくタグレス=プリントに変更になっていくわけですが。
生産国はメキシコ。生産国はこの時期ハイチも流通してましたがメキシコ生産と同時に流通していたのでしょうか?
1). 両袖のピーク幅 91.5cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 74.5cm
3). 脇幅 53cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 22cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)25cm
6). アームホール(平らにしての採寸)19cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
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