一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回はナイキのDri-Fit Knitです。2013年にアメリカ、ヨーロッパの一部リテールで販売が始まったプロダクト。初年度は何故か日本では販売されていないんです。2013年に英国のショップのサイトで見つけて「着てみたいなぁ、でもたけーなぁ」なんて思いつつ、横目でナイキジャパンのサイトをチェックしてても製品がアナウンスされず。なのでアメリカのショップでセールになったのを見つけての購入です。
NIKE USのサイトでは
Nike Dri-FIT is a high-performance, microfiber, polyester fabric that moves sweat away from the body and to the fabric surface, where it evaporates. As a result, Dri-FIT keeps athletes dry and comfortable.
と、紹介されていました。
それ以前からDri-FitのT-shirtsは販売されていて、販売開始の年と翌年は気に入って購入してたのでその素材の良さなどはわかっていました。それがニット、つまり「織り」になるとどうなんだ?と。興味津々です。ナイキの新し物好きの社風は嫌いではないのでやっぱりひっぱられるわけです。ウォーキングやランニングの時にこれはよさそうだなぁというものありまして。
値段は$50前後だったと記憶しているのですが、セールになっても送料などがかかったので実質リテールプライスと最終的にはほとんど変わらない値段での購入。
生産国はスリランカ。珍しい。
というか、今でも私のクローゼットで唯一のスリランカ製品です。
2017年現在はこのファーストモデルからニットの部分のパターンを変えたり、パーツを変えたりしてマイナーアップデートを繰り返しているDri-Fit Knit T-shirtsではありますが、これは汗のかく胸部に粗いパターンのニットパーツが採用されています。
そして軽いっ!柔らかいっ!これに驚きました。
サイズはDri-Fit T-shirtsと同じサイズ(LARGE)を購入しましたが、こちらのほうが身体にフィットするパターン。
部分部分に少し粗めの織りを配置していて通気性と汗をかいたときの心地よさに配慮してるのでしょうか。
一番特筆すべき部分は胸の部分。ほんと、よくできてます。おかげでウォーキングしてても生地がベトっとして体にまとわりつくっていうのはほぼありません。Dri-Fitは汗や水にある程度濡れるとぬるっとした肌触りになってあまり気持ちのいいものではないのですが、ニットのこちらではそういった経験はまだないです。
ネック部分のタグはプリントで
DRI-FIT
MADE IN SRILANKA
FABRIQUE AU SRILANKA
nikebetterworld.com
素材は86%Recycled Polyester / 14% Spandexになってます。
両袖に熱転写プリントしてあるグレイカラーのスウッシュは反射素材が入っているようで暗がりでは反射しました。ランナー目線で考えてありますね。
と、かなりお気に入りなのですが、ファーストモデルでもう販売されていないので少し欠点?なども。
タグはプリントだったのですが、ケアタグは実はありまして、これ、左肩のラグランのステッチに一緒に縫い付けられていたのです。これがまた不快で。チクチクするんですよ、ずっと。なので切り取りましたよ、すぐに。tearawayタイプではないようで縫い付けられているところは綺麗に取れませんでしたのでそのままです。
あと、ネックテープに「NIKE RUNNING」とフロッキーぽいプリントが施されているのですが、これが汗をかいたり暑いときには非常にペタペタしてきます。
ともあれそろそろ買い増ししようかなとも思っているのでどうアップデートされているのか楽しみです。
1). 両袖のピーク幅 86cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 71cm
3). 脇幅 51cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 20cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)19cm
6). アームホール(平らにしての採寸)16.5cm
7). ネックリブ自体の幅 2cm
size: LARGE