一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回は1984年7月28日にベルモントパークで行われたダービー関連のT-shirt。Belmont Parkとはニューヨーク州にある公式の競馬場。33年前の今日になります。
同じ名前でサンディエゴに遊園地がありますがそちらではありません。
ただ、どういう経緯でこのT-shirtsが作られたのかは不明。祭り気分でスポンサーが配布していたというわけでもなさそう。スポンサーのロゴが見当たりませんし。
使われているT-shirtはCHED。
1970年代に“CHED”ブランドはANVIL社から分業し、企業、キャンペーン、クラブ、イベントなど、全米各地の SOUVENIR-T(お土産Tシャツ)のボディとして認知され、国内外で支持され続けました。 その後、1980年代終わりの頃に “CHED”は自然消滅するものの、それから20年余の時を経て、2015年の春“CHED”が日本に再上陸
と、ユナイテッドアローズのサイトでも紹介されていますが、数十年の時を経て復活したそうな。
その「分業したはずの」1984年当時のタグを見ると
CHED
QUALITY KNIT
by ANVIL
と、まだanvilの名前が併記されています。以前1977年のCHEDのT-shirtをここで公開しましたが、基本的なところは変わらないものの幾分表記が変更されています。
青タグですのでコットンポリ混紡。オールドロゴのままですが、
SHRINKAGE CONTROLLED
50% KODEL POLYESTER
50% COTTON
MACHINE WASH COLD WATER
TUMBLE DRY LOW HEAT
Made in U.S.A.
RN-38619
と、現在でも通じるような表記に変わっています。「KODEL」が付くのが古い証拠でもあります。
タグはサテンではなくペーパータグっぽい素材。
ネックリブの仕様変更もあり、ネックテープがついているので一緒に縫い付けられています。
肩はダブルステッチ仕様で、ディテールは1970年代っぽい、細身のせいで丈が長く見えるスタイル。
1). 両袖のピーク幅 72cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 70cm
3). 脇幅 42cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 16.5cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)21cm
6). アームホール(平らにしての採寸)16.5cm
7). ネックリブ自体の幅 2.5cm
size: Medium