What’s the beauty of Tees? vol.3

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

そんな中、最も頻繁に変わっている仕様は「生産国」なのでは。

1980年代までのアメリカのアパレルは地産地消ではありませんが、自国で生産消費して、あとは輸出という経営だったと思います。

日本でもT-shirtsというよりは肌着は全て国産でした。それが当たり前の風景だったのですがいつしか近隣諸国に生産が移り、今では国産の比率ってどれくらいなんでしょうか?品質と価格が納得いくようなものでしたら問題ありませんが、「安かろう悪かろう」だったりするものもいくつか。

私がアメリカンT-shirtsの指標にしているブランドはやっぱりHanesなんですが、ここも1990年代中期までは自国生産をしていたのですが、それ以降は

アメリカ生産の素材をジャマイカ縫製

ジャマイカ生産

アメリカ生産の素材をメキシコで縫製

メキシコ生産

ホンデュラス生産

ハイチ生産

ドミニカ共和国

と、ここ20年くらいでめまぐるしく生産国を変えています。他のボディブランドも見るとエルサルバドル、ニカラグアなどもあります。ヨーロッパのブランドだとコストが安い東欧とかバングラデシュが多いようです。

こういった状況の中で「自国生産こそが付加価値」と思うメーカーも出てくると思うのですが、知ってる限りアメリカで「MADE IN USA」を貫いているのはわずか数社のみ。日本ではすでにいろんな分野で「国産品の優位性」も認知されて「MADE IN JAPAN」が高付加価値になっているのですが…

ただ、T-shirtsなどの消耗品で私の周りにそこまでうるさく口にする人間がいないというのも現実であります。

そして悪しき例として「MADE IN ITALY」と明記されているけど中身は中国製のトマトピューレなんてものもあったので信用性からもそこまでこだわるポイントではないのかもしれません。

でも、やっぱりアメリカ製のT-shirtsって面白いんですよね。いい加減なところも含めて。

「壊れるんだけどハーレーが好き」っていうのと少し似ているのかも。

その”Something Special”を掘り起こせたらなぁ、と思います。

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