一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回はRoyal ApparelのメンズT-shirtsの中でも定番扱いとも言える5051UNNを。
これは同じ素材を使った5051Tとほぼ同じ兄弟モデル。ただ、タグにアピールするように
「UNION MADE」と明記されてカタログナンバーも語尾が「UNN」に。
素材はFine Jersey Combed Ring Spun 100% Cotton 4.4oz/sq yd、肩はダブルステッチ仕様、そして丸胴仕様と、素材・ディテールともAmerican Apparelの定番と同じ感じ。
Union Madeというところがこのモデルのアピールポイントなのですが、これ、サンフランシスコにあるセレクトショップではなく、いわゆる労働組合です。まぁつまり「アメリカの労働組合の組合員が作った製品なんですよ」と。組合員が作ってるってことはsweatshopでもないんだろうなというところも見えてアメリカの雇用に一役買ってるアピールも。5051Tとほとんど差異がないので「スキルが」とか「クオリティーが」とかそういうところの差別化ではないと思われます。
ということでサンフランシスコのUNIONMADEの方は「アメリカンメイド」にフォーカスしたセレクトショップなのでこういう名前にしたのは合点の行くところ。ただ、日本で「労働組合」って屋号のブランドを立ち上げてもちょっと…だと思いますが。
新品に袖を通した感じ「気持ちアメリカンアパレルよりも薄いかな?」なんて印象を受けたのですが肌触りなどはこっちのほうがスムース。
ただ、これ、「PRESHRUNK 100% COTTON」でないところがミソ。つまり洗濯を繰り返していくうちに若干縮んでくるのです。テストとして5日間着て洗ってを繰り返してみました。すると丈が5cmほど縮みました。新品で採寸したときは75.5cmだったのが70cmほどになっているのです。この縮み具合にびっくり。そしてスムースだった素材もちょっとゴワっとした、Beefy-Tとアメリカンアパレルの中間くらいのフィーリングに変化してます。目が詰まったってことでしょうか。
こういうところ、個人的には今時珍しいなぁ、と。少しずつネックとか全体的に伸びていくのはわかるんですが、いい感じで縮んでくるのは。ただ、それを許せない、買った時のままがいいんだ、という人には嫌でしょうね。同じ規格の製品でもロットによって若干変わってくるというのは日本製品以外では割合ありふれたことなんですが、そこを許容できない人はたまにレビューで★1つとかつけてたりしますよね。
情報を提供すれば、この縮小率は5〜7%というのがRoyal Apparelからの返事でした。そのくらいはご勘弁を、ってことです。ただ、ウエブサイトにその情報を載せていないのはちょっとまずいかな、とは思いますが。
試験的にヘヴィーローテーションしてる一着はあとネックがちょっと立ってきましたね。リブは2cmと昨今のトレンドをにらんだ仕様なんですが、他のメーカーのが立たないのにこれはなぜか若干起き上がり気味。意図的なのか偶然が生んだものなのかとても興味があります。
Retail Priceは$15.99です。
1). 両袖のピーク幅 87cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 75.5cm
3). 脇幅 55cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅(首周り) 18.5cm
5). 脇の縫製部分の長さ(おおよそです)24cm
6). アームホール(平らにしての採寸)17.5cm
7). ネックリブ自体の幅 2cm
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