アジアの縫製業キャンセル悲鳴

2020年7月24日読売新聞7面(国際)に掲載されていました。

サイトでは読者会員限定配信記事になっているので読めませんが、概要を申せば新型コロナウイルスの影響で世界第2位の衣料品輸出国であるバングラデシュが危機的状況にあるとバンコク支局の大重記者名義で伝えています。

欧州で流通している価格の抑えられているファストファッションなどの衣料品の多くはバングラデシュ生産品だったりするんですが、新型コロナウイルスの影響で需要が激減、それに伴ってアパレル大手などが下請けであるバングラデシュの工場などに値下げや一方的なキャンセルを行使、激増しているとのこと。

一例として英国アパレル大手から約8.8億円もの注文をキャンセルされたそう。キャンセルされたとはいえデポジット、またはある程度の補填の話はないようで、工場側は生産完了、または生産中だったりしてそれらの商品の行き場や回収できない資金繰りに困窮してるそうな。

また、カンボジアでは中国からの原材料輸入が滞り、そのあとに欧米のアパレル企業からの注文取消しが相次いだと伝えています。それによって工場が稼働をやめて失業者が15万人近くになってるとか。

工場が止まって失業者も増えてとなるといざ回復の波が来てもそのレベルまでのマンパワーが足りないとか、ひいてはクオリティに問題が出たりする可能性もあるわけですが。

ともあれ、なんともやるせない話ではあります。

Brooks Brothers 破産法申請(チャプター11)

9日付の読売新聞に掲載されていました。ソース元はWSJ。ただ、WSJはサイトだと登録者以外は途中までしか読めないため私はCNNのサイトでざっと読みました。

5月には身売り先を探しているなんてニュースが流れたと思ったらついにチャプター11かぁ……

やはり新型コロナウイルスで店舗を閉鎖しっぱなしの状態が続いたことが要因の一つだったようです。

読売新聞の方では「近年はカジュアル化してスーツを着る人が減ってしまった」のも原因と書かれていました。

というか、ブルックスなどのブランドのスーツにステイタスを求めなくなっているサラリーマンの認識の変化もあるのでは?イタリアの生地でとか、そういう好事家は少なくなってきているのでしょう、多分。

私の友人などもけっこういい収入を得ているのですがスーツはAEONなどで買って1年か2年で買い換えるとのこと。まぁそれも考え方なんですが私としては素直に同意しかねるというか。

CNNの記事では収束しない新型コロナウイルスのため自宅からのテレワークなどでこの先もスーツを着て会社へ仕事なんてスタイルがこの先見込めないという先行きの不透明さにも言及していますね。アメリカは失業者数も凄いので会社が復活する好材料は現時点ではあまりないようにも思えます。

中国企業とかに買収されたらちょっと嫌だなぁ…..

J.CREW、破産法申請

先週はBrooks Brothersの身売りの記事でしたが、こちらはもっと深刻で、破産法を申請したそうです。

日本では10年前にマーケットから撤退しているのでほとんど影響はないのですが、ネームバリューのあるブランドの経営破綻はやはりショックです。

私個人はJ.CREWの服は持っていませんが、J.CREWはよくnew balanceの別注を販売していて、特に日本人は996と1400好きが多い(もっと言うと996、1400共アメリカ製原理主義が多い)のでネットでも結構話題に上っていた記憶があります。確かに非常にセンスのいいカラーウェイで私もちょっと欲しいなぁと思っていた時期が。

とは言え、私は996や1400よりも576、577(の英国製)が好きなので買えないまま今に至っていますが。

米ブルックス・ブラザーズが身売り先模索

1818年創業でアメリカンスタンダードでもあったBrooks Brothersが身売り先を探しているというニュースです。

歴代アメリカ合衆国大統領のほとんどが愛用し、流行があっても一定の層からは圧倒的な支持を得ていたと思っていたのですが。

ただこのブルームバーグのニュースソースも匿名の情報とのことで不確定ではあります。

個人的には未だに「憧れ」ともいえるブランドです。私もBrooks Brothersのスーツやボタンダウンシャツを所有していますが、現在手に入るそれらはほとんどがアジア生産品。そういうところもコアなファンには少しずつ敬遠されていったのかなぁ。まぁ売上不振で身売りというわけではないらしいのでなんとも言えませんが。

因みにオリジナルのブルームバーグの記事で知ったのですが1988年にMarks & Spencerに買収されていたのですね。英国のスーパーがアメリカの老舗ブランドをってのにも今更ながら驚きました。(その後2002年にはイタリアの億万長者のビジネスマン:クラウディオ・デル・ヴェッキォに身売りされたようですね)

大統領つながりですがドラマ「24」のシーズン3でDavid Palmer大統領が着ていたスーツは上2つがけの3つボタンで実にトラディショナル!身長もあるので非常にカッコよく着こなしていましたね。

そうかと言えばCNBCのニュースでBrooksBrothersがサージカルマスクの生産を開始するというコメントをヴェッキォ氏がしていますね。イメージ映像が流れていましたが具体的な生産拠点や他のインフォメーションには触れていなかったようですが。
これ、SHARPのマスクのようにブランドロゴが入っていたらちょっと欲しいかも…

BrooksBrothersに関しては2018年のこちらでも「アメリカンスタイルの200年展」を観に行った事を簡単に書いていますのでお時間がありましたらどうぞ。

NY 新型コロナウイルスのため外出禁止令発令

ニュースで先日カリフォルニア州が州知事の名の下に外出禁止令を発令したのは知ってましたが次はニューヨーク

どうなるのかな?と思ってたら今朝hommageのT-shirtsを作っているRoyal Apparelからもメールが来ました。

アンドリュー・クオモニューヨーク州知事の発令で当面営業停止するそうです。

アメリカではUSPSも業務に支障をきたしているようで別のところからも「コロナウイルスの影響でUSPSで海外発送できない」と先日メールがあったばかり。

USPSのサイトにもアナウンスが。アメリカから日本行きの荷物に関して

Japan

Japan Post advises that there are serious delays in the handling of outbound mail due to continually rising volumes, particularly in express mail and parcels sent to China. This, coupled with the cancellation of flights between Japan and China, is causing congestion at sorting centers and other facilities. Japan Post is taking active steps to decrease backlogs as soon as possible. However, as more and more airlines cancel their flights to China, delays are expected to continue.

とあります。

意外にも日本へ直に来ないんですね。中国経由だったとは。

ともあれ、混乱はまだ続きそうです。

American Eagle、日本撤退だそうです

共同通信が配信したニュースになります。アメリカのカジュアルウェアの「アメリカンイーグル」が今年いっぱいで撤退とのこと。

日本販売総代理店の株主でもある青山商事がアナウンスしたようです。確かに配信後の26日にはアメリカンイーグル日本公式サイトでもアナウンスがされています。

本家のAmerican Eagleが破綻したということではないようですが、ちょっと寂しい気も。ファストファッション一強みたいなのはあまり健全ではないとも思うのですが……

Proudly made in The USA….Really?

8月のブログで2019年に発売のMac Proは中国製に戻る、なんて書いたのですが、その後トランプ政権の対中関税策で流石にどうしようもないと観念したのか?Appleは9月下旬のプレスリリースで「テキサスでMac Proを作ります」とアナウンスしました。このファクトリーは前モデルのMac Proを生産していたところでもあるんですが、だったら最初からここで作り続ければいいじゃんと普通なら思っちゃうんですが、そういうところでも渋々感が否めないというか。

でも頑張って欲しいなぁ。

ということで8月のブログの追加訂正でした。

Apple works with more than 9,000 domestic suppliers across the country, including at this Mac Pro manufacturing facility in Austin. Courtesy of Apple Inc.

 

どうする?どうなる?「MADE IN USA」

いつも有難うございます。お盆休みに入りますがちょっと気になった記事がありましてそれを軸にちょっと書きました。

hommageで販売しているT-shirtsは「MADE IN USA」という、現在世界中で販売されているT-shirtsのほんの数%のシェアしかない、レアというよりは既にマイナーなものになっています。

もともと下着扱いだったT-shirtsを今の地位に押し上げた国がアメリカであり、それに貢献したブランドのほとんどがアメリカンブランドだったのもかかわらず、です。

何もアパレルだけでなく、既にアメリカの産業界は自国内できちんと作ることができないほどに低下したのでしょうか?

ここのエンガジェットの記事がなんとも象徴的、というか。記事のキモを引用しますと

アップルが2013年12月に満を持して発表したMac Proは、ティム・クックCEO本人がテレビ出演して「Made in USA」をアピールするほど力の入った製品でした。

しかしNew York Timesが伝えたところによると、いざ米テキサス州オースティンでMac Proの製造を始めてみると、その組立に不可欠なネジを、満足に確保できない状況に陥ったとのこと。アップルが発注した米国内の工場では、このネジを1日に1000本を作るのがやっとであり、匿名を条件に証言した3人の関係者はによれば、Mac Proを米国内で製造する試みは大失敗でした。

確かにこの代のMac Pro、通称ゴミ箱は発表当時その「?」なデザインよりも「MADE IN USA」を大々的にアピールしていました。随分前からアメリカ国内に工場を作るという噂が現実になり、フラッグシップ機を製造することでアメリカンブランドに更に付加価値を与える、というのはアメリカの一企業ではなく今や世界屈指の「ブランド」になったAppleとしては念願だったと思います。

でも2019年に発表された新型Mac Pro。性能は飛躍的に上がりましたがデザインはG5時代の焼き直しに見え(この形が手の入れようもないくらい完成しているのでしょう)、大々的にアピールしていた「MADE IN USA」から前の「ASSEMBLED IN CHINA」に戻ったようです。

これを読んで「思ったよりもアメリカの労働環境って深刻なのかな」と。雇用や賃金などよりも現場のスキルが。

40代より上の「MADE IN USA」を体現している人には「そんなもんだろ、アメリカ製は」というコンセンサスもありましょうが、一向に向上しないところが…..

ともあれ「頑張って欲しい」としか言えないです。

そして「something special」な体験をさせて欲しいです。

Lightning Archives別冊 “Vintage T-shirts”

というムック本を先日見つけて購入しました。

やはり「発祥の地」ということでアメリカンブランドがほとんどを占めて1950年代から1990年代までのプロダクトが写真とともに紹介されています。

掲載されているT-shirtsは巻末のクレジットの「掲載店リスト」という紹介からもわかるように古着屋さんで販売されているものからピックアップされた模様。

時代とともに変わっていくディテールなどはあまり述べられていませんが、このムック本のコンセプトの伏線になっている「グラフィック」はその時代を生きてきた人が見たら「あぁそうだったなぁ」とちょっと懐かしい思い出が蘇るかもしれません。

そんなムック本にリスペクトで傍に1970年代のHanesを並べて撮ってみました。
因みにこのタグのHanesはムック本にも掲載されておらず、このブログでもまだアップしていませんので採寸、下書きと撮影が終わったらアップしたいと思っています。