一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。
ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。
T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。
今回はApple Computer時代の1990年に配布されたT-shirt。
フロント左胸部分に
on June 29, 1990
I GOT
MAD
バックプリントは
MAD
Market Activities Database
名著「Apple T-shirts」（1997年刊。廃刊）P112にも掲載されていました。
ただ、本の方ではプリント部分のクローズアップ写真で、更に私が所有しているのは綺麗なサーモンピンクのT-shirtなんですが、本ではオレンジに見えます。
MAD was an internal database
社内用データベースでしょうか、これは。その運用開始、と。
フロントはシルクスクリーンプリントですが、バックの「MAD」の文字はアップルにしてはかなり珍しいフロッキープリントを採用、独特の雰囲気を醸し出しています。
T-shirtはHanes Beefy-T。
タグはカクカクとしたHanesロゴと、中央に寄った「BEEFY-T」の文字。Beefy-Tのタグにしては割合長く続いたデザインになります。
100% COTTON
MADE IN U.S.A.
L 42-44
サイズは現在でも通じるような採寸が取られていますね。1991年のアップルが配布した「Communications Meeting」のBeefy-Tは幾分タイトで小さめのサイジングだったのでこのバラツキ具合はなんなんだろう？と不思議です。
ネックリブの太さが1980年代仕様を引きずってますね。3.3cm、1.25”あります。
1). 両袖のピーク幅 87cm
2). ネック後部からの身丈の長さ 75.5cm
3). 脇幅 51.5cm
4). ネックリブの縫い付け部の幅（首周り） 17.5cm
5). 脇の縫製部分の長さ（おおよそです）24.5cm
6). アームホール（平らにしての採寸）17cm
7). ネックリブ自体の幅 3.3cm
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