hommage Prototype #RA001 4th. T-shirt circa 2018

先日マネージャーからのメールにスペックシートが添付されて来ました。これで問題なかったら承認してそれから本生産前のサンプル製作にとりかかるのですが、20箇所ある寸法をチェックしていくとまたもや「あれ?」と思うところが。

肩幅ですね、今度は。

こちらが送ったサンプルよりも1インチ小さくなってました。正直こちらが用意したサンプルもかなり私にはジャストで「もう1インチ大きくてもいいかなぁ」なんて思っていたので1インチ小さくなっているサイズは承認できるスペックではありません。

ですので「元のサンプルのように1インチ大きくしてほしい」と返事を出しました。

ところが、ニューヨークは悪天候のため会社が臨時で休みになったようでオートリプライでその旨返信されて来ました。

返事くるのは今週の中頃くらいでしょうかねぇ、この調子だと。まだ商品になるには時間がかかりそうです。

Anvil “Maxell – Walk America / March Of Dimes 86” T-shirt circa 1986

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。

T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。

今回は1986年に行われたMarch of Dimesが主催する「Walk America」のイベントT-shirt。

Anvil “Maxell – Walk America / March Of Dimes 86” T-shirt Front circa 1986

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hommage Prototype #RA001 3rd. T-shirt circa 2018

先週言及した紡績機の問題。考えて出した答えが

「だったらワンサイズ小さい数字をあえて使ってみる」 でした。

Lサイズで22”を指定していましたが、私が送ったサンプルは21 3/4”でした。これでやってほしいとお願いしたのですが細かいサイズ指定が出来ないというので22”で決定したのですが、こんな問題が生じたのでMサイズ用に指定していた20”でやってみることに。

きっちりこのサイズで生産できないというデメリットを活かすのはこの方法しかないかな、と思います。

おそらく仕上がりは20.5”~21”で仕上がってくるんじゃないかな、と。この範囲で生産もできるのならば御の字です。

実はHanesのJAPAN FITと呼ばれているT-shirtsの幅は20”ちょっとなんですよね。Lサイズで。

生産先のRoyal Apparelの定番Tは22”で生産されていて「ちょっと広いかな?」なんて思っていたので21”でできるようだったらすごくいいのですが、こればかりは運です。サンプルが出来上がってみないとわかりません。こんな時だけキッチリ20”で出来てきたらちょっと泣きそうです。まぁそれが無理と言われたので運に任せるしかないわけですが。

不思議なのは大量生産している現行モデルはまぁサイズの数字は合っているので同じようなことができると思いがちなんですが、カスタム用は違う紡績機を使うのでしょうか?工場をみてみないとこれはわからない事情ですね、きっと。

ともあれこのアイデアをマネージャーに伝えたらOKが出たので数字上は大丈夫のようです。

ただし、また問題が。

ワンサイズづつ下げて行くとSにはXS用の身幅を使うことになるわけですが、この解釈で行くと単純に2インチダウンでいいじゃないか、なんて思ったのですが

これより下のサイズの生産は出来ない」 だそうです。

XSサイズの展開をしているはずなのですがなんでだろう?

ここで気付いたのは「だからキッズ用には丸胴のT-shirtsがほとんど存在しないのか!?」ということ。真相はまさにここなのでしょうか?

まぁでも正直Sというサイズはあまりメンズには必要ないのかな?なんて思ってはいたので思い切ってM,L,XLの3サイズ展開にするつもりです。タグはすでにSサイズ用も発注しているのですが、それは次回、別の素材で展開するときのための保留在庫としてとっておこうと思います。

これによって、最低生産数での割り振りも変わってくるのでそれを向こうのマネージャーに伝えました。

果たして三度目の正直と行くんでしょうか?

Hanes FIFTY-FIFTY COMBED “ Enumclaw Expedition” T-shirt circa 1981

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。

T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。

今回はHanesの混紡T-shirt、「FIFTY-FIFTY」です。ポリエステル50%、コットン50%の素材で、正直私はあまり持っていません。これはその数少ないストックの中の一着です。

Hanes FIFTY-FIFTY COMBED “ T-shirt Label Artwork circa 1981

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hommage Prototype #RA001 2nd. T-shirt (is still NOT coming yet) circa 2018

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。

先日マネージャーからメールがありました。セカンドサンプルできました、と。

ただし。

現物はまだ送られてこないのですが、向こうも事前に察してしまったのか、添付写真がありまして、そこには問題の身幅に言及していました。

サンプルは向こうのストックの生地を使っているはずなのですが、紡績機のコントロールがうまくいかずデータの数字通りにどうしても作れないらしいのです。許容範囲というか、いわゆる「余裕」「捨て寸」などと呼ばれるようなまぁ誤差の範囲として認めてね、というのは1/4インチらしいのですが、どうしてもそれを超えてしまうらしいのです。

写真のセカンドサンプルは身幅のサイズが1インチ多い23インチを指してました。

そして紡績機の仕様で身丈の長さはいくらでも指定できるけど幅は無理、と。おおざっぱに2インチとびのサイズ用しか設定できないみたいです。

これはこちらがT-shirtsの基本構造であり重要だと(個人的に)思っている丸胴仕様にこだわっているためです。

ですので向こうからも「どうします?」という問いと、代替案として「2枚仕立てだったら簡単に指定のサイズにできます」と。

なんやかんやで今年の新潟の春のようにまた少し遠ざかってしまいました。

hommage Prototype #RA001 1st. T-shirt circa 2018

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。

T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。

今回はようやくお披露目となる、当社の製品のプロトタイプになります。

hommage Prototype 1st. version made in USA circa 2018

去年の夏に東京のサンプル制作会社に発注していたパターンを元に実際に生産を行うニューヨークのRoyal Apparel社にパターンとサンプルを送り、それを計測してもらって、更に微調整を加えてのこれ。ブログでその過程を簡単に書いてはいましたがようやく手元に届きました。

素材は100%Ring Spun Combed American Cotton。4.4oz/yd。これを薄いと感じる人も多いかもしれませんが、一年中着ていられる生地としてはこれがベストだと思います。

この大手メーカーでもアメリカ国内生産品の生地を手に入れられるか最終的にわからなかったためスケジュールに遅れが出てしまいました。

ネックリブはバインダーではなくシングルリブ仕様でステッチも見えないシンプルなデザインにしました。

1980年代のT-shirtsはほとんどそうだったし、私はこの首回りをスッキリ見せてくれる意匠が大好きです。

頭にあるのはやっぱりHanes、とりわけ10代の頃に愛用していた赤パック、そして少しそれよりも高額だったBeefy-T。

このT-shirtのアウトラインパターンは1980年代の、個人的に一番カッコいいと感じたT-shirtをもとに再構築しています。

(因みに現在の多くのT-shirtsは生地の無駄が発生しないように割と直線的なシルエットになっていると思います)

それゆえ、「オマージュ」なのです。

ただですね。

問題が。

最終的に承認した細かいサイジングの中でも重要視している身丈と身幅ですが、届いたこれ、身幅が広すぎる….

箱から出した時点で「あれ?!」と思ったのですが、これじゃあ「大きい人用」だよ….

計測してみるとお願いしたサイズよりも1.5インチ(4cmほど)幅広。これじゃあ肝心のアウトラインも台無しだし、とりあえずと試着もしましたが、「着せられてる感」が前面に出て全くカッコよくない…

この写真からでもなんかアンバランスというか、大きめな感じは伝わると思います。
よってこれを元にウエブストア用のサンプル写真を撮ろうと思っていた計画も頓挫。
これじゃあ売れないと思いますから。

なぜあれだけ細かくサイジングしたのにこうなったのかマネージャーに聞いてみたいと思います。またサンプル、作り直しですわ。

トホホ(泣)。

サンプル品、できました

というメールが週末に届きました。マネージャーの言ってた予定通りのスケジュールで完成。そして送料の詳細も来ていましたので支払いを完了させて、と。

US POSTAL SERVICEではなく、おそらくFedExかDHLで来ると思われ、次回からは配送業者のアカウントも作っておいた方が便利かなぁと画策中です。

到着しましたらアップしたいと思います。

Hanes Beefy-T “Run For Life” T-shirt circa 1982

一言でT-shirtsと申しましても年代やブランドでディテールが多岐にわたっています。気に入って購入したブランドだけれどいつの間にか仕様が変わってしまってる、なんて事が何十年も愛用しているとよく遭遇しがちです。

ここではそういった変化・変遷をアーカイヴとして書き留めておきたいと思います。

T-shirtsを扱う商売であり、かつ、市井のT-shirts好きの与太話ですが宜しくお付き合いのほどを。

今回はHanesのBeefy-T。T-shirtsが好き!という人にはお馴染みというか、マストな物件です。

ただ、「1982年-83年」のHanesってタグの種類が多すぎって周りに話しても「マニアック過ぎるよ..」と引かれてしまい相手にされないんですよね。

そう言われてもこういう場所で公開して同意を得ようと頑張ってますが。

これもその「1982年」縛りの一つ。元旦に続いて第二弾となります。

Hanes Beefy-T “Run For Life” T-shirt Front circa 1982

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What’s the beauty of Tees? vol.19

商品のファーストロットの枚数が確定しました。

small: 288
medium: 288
large: 432
x-large:288

になります。少ないかなぁとも思いますが需要がないわけですからこれでまずは需要を掘り起こしたいと思います。

T-shirts好き、それも1980年代のアメリカンT-shirtsを肌で体験している人たちにもう一度その体験をしてもらえればと願ってやみません。

そして素材もアメリカンコットンで確定ですが4.3oz/ydではなく、スペックシートを見ると4.4oz/ydに変更されているようです。これは往年のAmerican Apparelと同じオンスですので私としてはかなり願ったり叶ったりといった、いい方向に仕様変更がなされたと思っています。

こちらが送ったサンプルをかなり細かく採寸しているようでしたのでこのまま行けば希望通りの商品に仕上がりそうです。

Hanes “the Charles I. Smith Trot” T-shirt circa 1982

新年明けましておめでとうございます。今年もこのブログを継続していきたいと思っておりますので宜しくお付き合いのほどを。??

新年一発目は目出度い赤のT-shirt、そして個人的に「T-shirtsの歴史上かなりエポックメイキング」だと思っている物件を公開したいと思います。

それはずーーっと探していて狙っていた「1982年物」です。36年も前の物件だと今から探すとなるとコンディションは二の次になってしまいがちですが、私としては「タグの状態がすこぶるよくて、ボディ自体もさほど劣化していないもの」をずーっと探してました。あと「値段が納得いって更に年代がプリントで明確に判断できるもの。」

ということで自ずとハードルが若干上がり気味の中ようやく入手したのがこれ。

Hanes “the Charles I. Smith Trot” T-shirt Front circa 1982

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